ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

マリオ・デル・モナコ来日リサイタルよりヴェルディ「マクベス」~ああ、父の手は!

2010年08月29日 | オペラ
Mario del Monaco "O figli...A la paterna mano" from Macbeth


デル・モナコは健在だった。
交通事故で引退とまでいわれ、第一線を引いていただけに心配されたが、全盛期の声はまだ十分に保持しており、一声一声は入神の域だった。

デル・モナコはほとんどしゃべらず、息子のクラウディオ君に秘書をさせていたようだった。
ただ舞台にすべてをかける気迫というものが、せつせつと伝わってきた。
新幹線に乗れる、と楽しみにしていたそうだ。
デル・モナコは飛行機嫌いで有名、日本にも船で来る。

私は新幹線の駅まで迎えに行った。
でもすれ違い、方向音痴の私はいつのまにか彼を見失っていたのだ。

その話をきいた彼は「アリガトウ」と言った。
厳しい表情の彼が一瞬ほほえんだ。そして私ははじめて外国にファンレターを出したのだ。
独学でめちゃくちゃなイタリア語で書いた手紙だった。もちろん返事は来なかった。
あとできけば体調を崩していたという。
イタリア語を勉強したのは音大に入学してからだった。
でも私はオペラの台本を覚えていて、ヘンなイタリア語をまくしたてていた。
「サングェ(血潮)」とか「アッサッシーノ(人殺し)」「バールバリ(野蛮人め)」
・・・今から思えば大笑いである。
コメント (2)
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ビルギット・ニルソン来日のリサイタル、アンコール「ウイーンわが夢の街」

2010年08月29日 | 歌曲
Birgit Nilsson "Wien, du stadt meier Traume"


当時懐かしいテレビ放映が動画で鑑賞できるなんて・・・
アンコールでこの曲を歌い、聴衆を魅了、これは2度目の来日である。
年齢も60歳を過ぎていたが、声の衰えはほとんどなかった。
それにしても、この時代の歌手の実力を思うと・・・今は、ちょっと・・・。
コメント (25)
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