今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

2009年4月のブックレビュー

2009年05月03日 | ブックレビュー
 4月のブックレビューです。この時期サラリーマンは忙しいのでめっきり読書量が減りました。後半はバンドのリハが2回とたむたむオフ会があったので電車に乗る時間がありましたからちょっとは進みましたけど。

 
◇ラスコーリニコフの日 佐々木敏
<図書館で借りた。>前に読んだ「制服捜査」という本が面白かったので「この作家の本を読みたい」と思ったんですね。で、三分の一ほど読んだところで「なんか違う…」と思ってよく見たらこの作者は佐々木“敏”さん。「制服捜査」の作者は佐々木“譲”さんなのでした。完全に勘違いしたわけですが、まぁこの本も結構面白かったです。とはいえ私のようなものが半分くらいまで読んだところでトリックがわかったくらいですから、そんなに複雑な話ではありません。ただ、この作者の本はもういいかな、と。


◇ジウⅠ 誉田哲也
<知り合いから借りた。>この話もこの作者もまったく知りませんでした。が、すごく面白かったです。これを読んだ人は「門倉か伊崎か?」というのを論争するでしょうが、私は伊崎派。なかなかキャラクターが立ってるのでシリーズ続編も楽しみです。4月の私のベスト1はこれ。


◇忘れ雪 新堂冬樹
<図書館で借りた。>新堂さんの本は「黒新堂」と「白新堂」があるようですが、これは白で始まって黒も混じる話(?)。面白くないわけではないですが、個人的には白のまま終わった方がよかったように思います。動物+純愛というと泣ける要素が揃ってるわけですが、最後は「そらアホな」というか「やりすぎだ」というか。


◇ゆりかごで眠れ(上・下) 垣根涼介
<文庫・新品で買った。>垣根さんお得意の南米マフィアが絡む話ですから「これは読まねば!」と思ったのですが、期待したほどではなかったです。さすがに「ワイルドソウル」のような傑作はそうそう生まれるわけではないということでしょうか。上巻の方は登場人物の説明が相当多いのでそれを堪えればストーリーにのめり込めます。面白くないわけではないのですが、垣根さんへの期待値が高いのでこれだと満足できません。


◇フォークソング―されどわれらが日々 週刊文春編
<図書館で借りた。>フォークシンガーのインタビューで構成されたものですが、週刊文春の編集なのでそれなりでした。西岡たかし氏や高石友也氏の話が面白かったというか、本来こういうタイトルでやるならこの人たちのインタビューだけで構成し、続編でその後の人たちをやるべきかなと思いました。なぎら健壱氏のインタビューは話半分で聞かねばならないという気がしてますが、「アタシがやるならこの人選にはしませんね」というのが核心を突いてたと思います。まぁたいした本ではありません。(と、借り物で文句をいう)


 上にも書きましたが4月は「ジウ」がベストでした。結構警察小説づいてますが、5月は歴史物に戻るかどうか。う~む。