今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

森田公一LOVE

2010年05月21日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 先月買ったCDです。(別にCDのタイトルが「森田公一LOVE」ではないのですが、私が好きなので…) ちなみに正式なタイトルは「森田公一 ヒット&シングルコレクション ゴールデン☆ベスト」。発売の告知を見て「おお、これは!」と思ったのですが、あまり話題になってないようなので「ここはワシが書かねばならんでしょう」と思い紹介します。2枚組CDなのですが、1枚目が作曲家森田公一としてのベスト盤。もう1枚が自身のバンドトップギャランでの作品となっております。今日はそのヒットメーカーの部について。ちなみに、今回も登場人物が多いので敬称略です。あしからず。


<1.時代おくれ/河島英五>

 河島英五のイメージにピッタリなので自作の曲と思われがちですが、これが阿久悠&森田公一作品。(私も最初は自作だと思ってました) いい曲です。これがヒットした当時カラオケで歌ってみたのですが、上司にはえらい評判が悪く「そんな歌は二度と歌うな」と言われました。歌なんだからいいじゃないですか。そんな事言ってたら世に溢れる不倫ソングなんぞ歌うだけで姦通罪で死刑にされてしまいますでしょうに、まったく。

<2.春ラ!ラ!ラ!/石野真子>

 これも森田作品でした。こんなふざけた曲もありなんですね。三角関係をラララと歌ってしまうところが、春の陽気でおかしくなった様子を表現している佳曲です。(?)

<3.夢ん中/小林旭>

 ご存知必殺商売人の主題歌でした。名曲とは思いますがあまり好きではありません。なぜかこれはオリジナル音源ではありません。アレンジは大体同じで演奏自体はかっこよくなった気がしますが、小林旭は歌が下手になったような…。

<4.ワインカラーのときめき/新井満>

 これも自分で曲を作る人が森田作品を歌ってます。CMソングだったので私もサビの部分は印象に残ってました。歌声が大塚博堂っぽいような気がするのは私だけ? 今は「千の風になって」ですっかり儲けたでしょうけど。それにしても歌詞が「美しい女は縛っちゃいけないよ」ということなので、責めるときゃローソクとかムチだけにしなさいって事なんでしょう。それともやはり言葉責めでしょうか。いずれにしても子供には刺激の強い歌かと。(なのか?)

<5.さすらいの道/小林旭>

 久しぶりに聞きました。当時正月にやってたプロ野球選手の歌合戦で、王選手がこれで満点を出してました。あんまり上手いとは思いませんけど、さすがに世界の王です。感想はそれだけです。が、いい曲だと思います。カラオケで歌ってみるかなぁ。

<6.前略おふくろ/萩原健一>

 大体の曲はイントロを聞くと思い出すのですがこれはサッパリ。で、出だしでようやくわかりました。結構いい雰囲気です。ここ最近丁度前略おふくろ様の再放送見てるので。

<7.青春の坂道/岡田奈々>

 割とヒットしましたよね。スタ誕でもこれを歌う人が多かったような気がします。歌うには単調なような気がしますが、サビは高い音域で声を張らなきゃいけないし結構な難曲だと思います。もっと声の綺麗な人が歌ってればスタンダードになったかもしれませんが、この人があの声で必死に歌ってるところにひたむきさが出てヒットしたと私は分析します。本人のイメージにも合ってますし。


<8.ハートのエースが出てこない/キャンディーズ>

 こういう曲を聞くと作曲家として「さすが!」と思います。ついつい口ずさんでしまうというあたり、歌謡曲としては第一級の作品だと思います。ハーモニーのところは、スーちゃんが主旋律でしょうか。ランちゃんが上かな? ちなみに私は丸ぽちゃがタイプですのでスーちゃん命です。あしからず。


<9.十七の夏/桜田淳子>

 17歳をどうこうすると最近では淫行になりますので、この曲についてコメントすることはできません。(とか言って、本当は嫌いなだけ)

<10.はじめての出来事/桜田淳子>

 彼女の初のチャート1位曲として当時は相当話題になりました。が、ヒットした曲だけあって「テレビで聞くとレコードと全然違う」ともよく言われてたように思います。(私の周りだけ?) イントロが、当時まだ珍しかったシンセサイザーの音に聞こえるのですがどうでしょう。あとはピチカートの音が面白かったり、チューバがやたらと目立ったりするアレンジが面白いです。彼女が宗教関係に行ったためでしょうか、ヒットしたわりにはあまり懐かし映像でも見かけない曲ではあります。ザ・ベストテンもまだなかったですし。ま、私からすると思わせぶりなタイトルがちょっといただけません。それと、「十七の夏」もこれもハイハットの音にフェイザーがかかってるのですが、当時の流行だったのでしょうか?

<11.想い出のセレナーデ/天地真理>

 これは名曲ですね。これで紅白にも出場してますからかなりヒットしたはずですが、私は当時聞いた印象がありません。大人になってから結構聞く機会があって気に入ってます。これぞ日本の歌謡曲!という感じだと思うのですが。


<12.記念樹/森昌子>

 これもイントロを聞いてもさっぱり思い出せず、曲名を見て「ああ、そういうのがありましたね」と思ったくらい。ヒットはしたのでしょうが、なにしろ私が森昌子にまったく興味がないもので。サビが一転して明るいメロディーに変わりますが、河合奈保子の「ヤングボーイ」とか「愛してます」とかも似た技を使ってますね。感傷的なメロディーを聞かせておいて、サビになって本来のハツラツとしたキャラをパッと見せるというのは、ただのルンルンキャラじゃないよと思わせるのに効果的かもしれません。これをアイドルポップスの二枚腰と言います。(ウソ) そういえば河合奈保子は「ラブレター」もそうですか。まぁその辺の分析は専門にやってらっしゃる人も多いでしょうが。


<13.小さな恋の物語/アグネスチャン>

 これは完全に忘れてました。曲を聞いて「そういえば知ってる」と思い出したのですが、なにしろ昔も今もアグネスは大嫌いで「もういい加減にしてよ」と思ってるくらい(笑) ただ「おっかのうえ~ ひっなげしっの」でデビューした人に「丘の上に登り~」とサビで歌わせてるあたり、なんとかウケを狙おうというところが見えます。苦労してますね。


<14.あなたに夢中/キャンディーズ>

 当時はそうでもなかったのですが、今になってキャンディーズのシングルを並べて聞くと、これはすごく名曲です。解散の頃に森田公一先生ご本人が解説してたのですが、「三人いてそれぞれ目立たせなきゃいけないから、一人ずつ歌い始めてハーモニーにする出だしにした」というそうで、かなり苦労があったのだとか。たしかに段々増えて最後に三声のハーモニーになる出だしは絶妙です。シカゴのデビューアルバム1曲目の「イントロダクション」がこの曲を参考にした…というのは大嘘です。あっちの方が先だし。


<15.恋する夏の日/天地真理>

 天地真理の曲にはまったく興味がなかったのですが、これはこれで大人になってから聞くとなかなかたいしたもの。どこがいいかというとブラスのアレンジが絶妙。そんなに難しいことやってないと思うのですが、トランペットとトロンボーンの音程差がすごくいい感じで曲のハツラツ感を盛り上げてます。ピンクフラミンゴなんかも昭和歌謡をやるのなら、このあたりもやれば受けるでしょうに。って、やってるのかもしれんが。


<16.春のおとずれ/小柳ルミ子>

 一応知ってました。結構古い曲なんですね。キャンディーズのデビューより古いとは。ただし、出だしというか曲全体が「瀬戸の花嫁」と譜割りがほとんど一緒。これを聞きながら「瀬戸の花嫁」を思い出そうとしても、まったくごっちゃになって無理でした。あちらの作曲は平尾昌晃先生ですが、よく揉めなかったものだと。作曲家同士って仲いいんですね、きっと。


<17.ひなげしの花/アグネスチャン>

 流行りましたねぇ、これ。まぁそれだけです。

<18.虹をわたって/天地真理>

 私の世代からすると、物心ついてから最初のトップアイドルはというと天地真理だったので、本当に出す曲出す曲ヒットしてたというイメージがあります。それもキャッチフレーズが「白雪姫」なので、初期は甘ったる~い曲ばかりでした。「恋する夏の日」もこれも次の「ひとりじゃないの」も、甘すぎですね。これに出てくる男は本当に優しくて王子様キャラで、二股かけたり不同意堕胎をしたりすることは絶対無いでしょう。また、合コンに行ったり飲み会で尻出して踊ったりすることもないでしょう。そういう意味では歌詞の内容が全然頭に残らんわけです。ただ、ヒットした当時Aメロのオブリガードに入ってる音は何の楽器だろうと兄と散々議論をしてたのですが、今聞いてみるとビブラフォンですね。間違いない。だからどうだというわけではないのですが。


<19.ひとりじゃないの/天地真理>

 この2曲を続けて聞いて、いやまぁプロの作曲家というのはよくも同じような曲を書けるものだなぁと感心しました。素晴らしい。ちなみに私は三人娘では南沙織派だったので、天地真理と結婚したいと思ったことは一度もありません。


<20.あの鐘を鳴らすのはあなた/和田アキ子>

 彼女がバラエティで偉そうにしゃべるのは嫌いですが歌手としては別。これはいい曲です。サンボマスターも歌ってましたが、基本的には彼女以外じゃさまにならない曲でしょう。何か深い意味のありそうな曲で、私はいまだに何を言わんとしているのかわからんのですが。

<21.愛する人に歌わせないで/森山良子>

 これは作詞作曲が森田公一先生です。この物悲しさがちょっと苦手。


<22.さわやか律子さんの歌/CM音源>

 CMソングでした。これを入れるくらいなら、別の曲をもうちょっと入れて欲しかったように思いますが、まぁ懐かしく聞きました。


 こうやって並べてみるとさすがに大した作曲家ですね。ヒットのツボを押さえたというかなんというか。その割りには大先生ぶってるところがないので、私は好感を持ってますです。これだけでもお買い得ですがトップギャランのCDまでついてこの値段とは。どーですか、お客さん。