ヤクザ映画というと「仁義なき戦い」しか見たことなかったので、元祖任侠映画はどんなもんでしょうと思って見てみました。主演は鶴田浩二で1963年3月16日封切ということは、まだ私は生まれてません。
ヤクザ映画とはいえ物語の舞台は大正時代なので主な武器はドスと長ドス。一応拳銃も出てきますが主な武器ではありません。飛車角というのは主演の鶴田浩二の役名で、ヒロインは佐久間良子、共演に高倉健、月形龍之介、梅宮辰夫、加藤嘉、村田英雄など。
感想としては「ヤクザ映画とか任侠映画とかいうけど結局メロドラマやん」の一言。面白くないわけではないですが、これがヒットした原因は仁義の世界の男のロマンが受けたのではなく佐久間良子のお色気が一番でしょう。私なんぞは平幹二朗の元奥さんという認識しかなかったのですが、若い頃は美人でなおかつ可愛い雰囲気もあって、悲運のヒロインがよく似合う人だったのですね。
あのラストシーンには賛否両論あったでしょうが、これが受けて続編も作られたようです。が、まぁ私はもういいですわ。やっぱりヤクザ映画には金子信雄が出ないとつまらんと。