今回の大河は結構真剣に最後まで見ました。幕末物は受けないとか言われてたこともありますが、ここ10年くらいでも「花燃ゆ」「八重の桜」「龍馬伝」「篤姫」などありますから、結構な頻度ですね。
西郷と大久保を取り巻く話というと、どうしても司馬先生の「翔ぶが如く」を思い出してしまいますが、別に司馬先生の書くことがすべて史実に忠実なわけではないでしょう。特に西郷どんはかなりわかりにく人物でありますから、書く作家によってそれぞれ違うと。
とはいえ、どんだけ資料に当たって手間暇掛けて書いたかというとやはり「翔ぶが如く」に軍配は上がるわけで、大河でも1990年に放送されてるわけで比較してしまいますね。単純な比較として、「翔ぶが如く」はまた見直してみようかと思いますが「西郷どん」は一回見ればまぁいいかという感じ。
結構斬新だったのは島に流されてた頃の話が結構多めだった点でしょうか。物足らないのは薩摩の様々な人の性格や行いや西郷どんとの関係についての描写で、西郷どんがいかに桐野や篠原を好んでいてなおかつ彼らがいかに西南戦争の際に無計画だったかというあたりはもっとわかりやすくして欲しかったと。まぁそう思う時点で完全に司馬先生の影響なのでしょうが。
あとは細かいところをいうとキリがないですが、「ちょっとこれは」と思うところが多くて感情移入というのが難しかったですね。ドラマはドラマとして好きに作ればいいのでしょうが、私はあんまり…ということで。
来年はまったく時代が違いますし、そもそもどんな話になるかわからないのですが、まずは見てみようと思います。