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「あかんたれ」を標準語で言うと

2020年03月07日 | ドラマレビュー
 千葉テレビで放送中の「あかんたれ」を見ておりますが、今週から第二部「続・あかんたれ」に変わりました。このドラマは想定外に人気が出たため、花登筐先生が張り切りすぎて放送終了の時期になっても話が終わらず、しかし次の番組は決まっていたため、無理矢理第一部を終わらせたと聞いています。

 私は再放送で見ているため第一部の最終話と第二部の開始を続けて見たのですが、あれで第一部終了となって次の放送が未定だったら、当時の視聴者は「は? どういうこと?」と思ったことでしょう。

 当時このドラマがどれくらい人気だったかというと、舞台化もされて名古屋での2ヶ月のロングラン公演を皮切りに全国で上演されたとか。おまけにパンフレットに付属の記念品はハンカチで、それで涙を拭かねば見ておられない内容だったそうです。

 実際の放送はというと、第一部が終わったのが1977年7月で第二部は翌年2月末の開始。未完の帯ドラマが続編まで5ヶ月も間隔があるというのは異例でしょうね。当時はまだビデオデッキが普及していない時代でしたし、なんとなく繋がってることになってたのでしょうが、第一部の最終話の終わりで起きた重要なエピソードが二つほど無かったことになってたり、第一部の途中で店からいなくなってたはずの人が戻ってきてたり、不自然なところはあります。まぁそれが通用した時代なのでしょう。

 ところで、この「あかんたれ」という言葉ですが標準語でいうとどうなるでしょう。Weblioで検索すると「根性なしを意味する語。主に関西方面で用いられる表現。」となっています。「根性なし」という言葉も最近はあまり使わないですが、「意気地なし」「甲斐性なし」などになるでしょうか。私も関西での生活が長かったのでヒアリング(?)はできますが、ネイティブではないので「あかんたれ」は日常会話では使ったことありません。

 なお、この昼の帯ドラマ枠では「がしんたれ」という作品もあって、それも丁稚の話のようですが見たことはありません。この「がしんたれ」という言葉は、同じくWeblioによると「餓死垂れ。餓死するほかに存在価値がない人という意味。」だそうです。なにもそこまで言わんでも…。関西というところは恐ろしいですね。