3月19日は319ということで、ミュージックの日だそうです。これがどういう日かというと、実はシンガーソングライター尾崎亜美さんの誕生日。デビュー当時から全曲の作詞作曲を行い、3rdアルバムからは自分でアレンジまで担当、さらにピアノはもちろんシンセからボコーダーまでバリバリ演奏してアルバムを作るようになったスーパーミュージシャンの誕生日がミュージックの日とは、まさに生まれた時から運命が決まってたような気がします。
現在は尾崎亜美として活躍してますが、元々は尾崎美鈴さん。今はベーシストの小原礼さんと結婚して本名が小原美鈴さんとなりましたが、私くらいになりますと「尾崎美鈴は結婚するけど尾崎亜美は結婚しないんだよ」と、ヒロミゴーのような思いこみになりますので、今も私にとっては尾崎亜美さんです。
それはそうと、尾崎亜美さんのアーティストネームの英字表記は「Amii Ozaki」となっています。私も最初は「ん? あみい?」と思ったのですが、これには理由あり。
ご本人は本名でデビューしたかったのが、同時期に同じレコード会社で美鈴という名前の歌手の方がおり、それで別のアーティストネームをつけることになったとか。当時18歳の彼女は、違う名前でデビューすることで何か自分が自分でなくなるような怖さがあり、「私は私だ」という思いから「I」の一文字を足して「Amii Ozaki」という表記にしたそうです。ちょっと「千と千尋の神隠し」の感じもあります。それだけ本名が好きだったのでしょうし、芸能界で流されたくないという思いも強かったのでしょう。
ということで、怪しいベストアルバムなどで英字表記が「Ami Ozaki」となっているものは、まずバッタモンだと思って間違いありません。同様に、デビュー曲のタイトル「冥想」を「瞑想」と表記してあるのもだめです。
ちなみに、「I」の文字を足した経緯についての情報源はご本人。直接お聞きしました。(えっへん!) これは一次情報ということになりますでしょうか。ただ、そういう表記だと「『あみい』と読まれるのでは?」とか「間違いじゃない?」と事務所やレコード会社からは反対意見もあったのではないかと思うのですが、それをいかに説得したかは聞いてないのでわかりません。この辺、当時の事を関係者に聞いてみると、ドキュメンタリーができるかもしれませんね。
なにはともあれ、亜美さんにお祝いのメッセージを送りたい方は公式ブログかツイッターからどうぞ。「誕生日が嬉しいというより、祝ってくださる方の存在を感じられることが何より嬉しいです。」というツイートがあります。私はこのツイートを見られたことが嬉しいです。