昨日の元日のこと。実家近くのショッピングセンター「アビオシティ加賀」で買い物をしてレジを終えた時、誰かの携帯から地震警報の音が聞こえました。「あ、いかん。」と思った次の瞬間には揺れを感じました。
「あっ!」と思ったらもう建物がユサユサと揺れ、ぶら下げてあるディスプレイなどがワシャワシャと音を立て、天井から何かがパラパラと落ちてくるのも感じ、ああいう体験は初めてでした。
急いで妻を連れて出口に向かったところ、店員が誘導しながら「急いで外に出てー!」と叫んでた状況。しめじとえのきを手に持ったまま走って駐車場に出られた時には本当にホッとしました。
車に乗りラジオをつけると「津波が来ます!」というあの声。慌てて実家に戻って、特に家財には被害がなかったことを確認しました。
そうやって、揺れを感じてから外に出たのはほんの1~2分のことでしたが、いろいろな事を思いました。あれがレジを終えて帰ろうとした時だからよかったものの、会計の前だったらどうしてたか、お金払ってお釣り貰う前だったら、クレジットカードを店員に渡してた時だったらどうしたか、など。
たとえば未精算商品持ってたとして、それを棚に戻してから逃げるなんて余裕はないので、そんな時は全部床に置いて逃げるべきでしょう。お釣りもその時はそのままにして、落ち着いたら戻るとかすべきかと。
また、昨日はつい車を止めたあたりの出口に向かったのですが、実際レジから一番近い出口ならもう数十秒早く外に出られたかも。
あとは一緒にいたのが妻なので二人で走れましたが、あれが母だったらどうしたか。担いで走ったり出来ただろうかと。
そして、天井からパラパラと何か落ちてくるのを感じた時に、一瞬ベンチの下に潜るというのも頭をよぎったのですが、出口が近かったのでそのまま走りました。ああいう時は、ショルダーバッグを頭に乗せればよかったのかも。あるいは頭巾のように被ってしまうとか。
実際、切羽詰まった時はそういう咄嗟の判断が生死を分けるのかもしれませんね。ほんの短い時間でしたが、色々思うことがありました。防災の一歩は想像力からと思います。
その地震の際にいたショッピングセンターは、今日臨時休業になってました。今日買い物に行って知ったのですが、なんと隣の美術館との渡り廊下が崩落してました。どの段階で崩落したのかはわかりませんが、もしその下にいたらと思うとあらためてゾッとします。
それにしても、細かい余震が今も続いて落ち着きません。深刻な被害に遭った方や、今も避難所にいる方は大変な思いをされていることでしょう。お見舞い申し上げます。