映画の「エクソシスト」が日本で公開されてから今年で50年だそうです。それも公開が7月だったので、まさに今くらいの時期に話題になってたのですね。私は当時小5でしたが、多分学習雑誌かなんかで情報を得たのだと思います。もちろんクラスでも話題になったし。
そもそも「エクソシスト」という言葉はもちろん「オカルト」という用語もこの映画で初めて知り、今では日本でも完全に定着してますのでその影響力は絶大でしょう。
ただし、当時は近所に映画館がなかったし見に行く勇気もなかったので、映画をちゃんと見たのは高校生くらい。テレビで放送された時ではなかったかと思います。ちゃんと見ると結構迫力あるし、グロいシーンがあるのは仕方ないとして面白いとは思います。映画としては結構好きだったりします。
それでこれには続編があって、同じくリンダ・ブレア主演の「エクソシスト2」はテレビで見ましたが、「なんじゃこりゃ?」と拍子抜けしました。なんか蜂の大群が飛んできてそれを払ってるうちに終わったような記憶です。どうも入り込めなくて途中からちゃんと見てなかったのでしょうが、あまり評判も良くなかった気がします。
そして「エクソシスト3」というのもあって、25年位前にWOWOWでちょくちょく放送してました。こちらは残虐なシーンそのものはほとんどなく、結構心理的にドキッとさせる場面があって爽やかな怖さでした。元々の原作者が「エクソシスト2」の出来に怒って正当な続編として作ったようです。リンダブレアは出ませんがカラス神父は出てました。私はこれは結構好きです。最近はまったく見かけませんね。
そして先日は「エクソシスト 信じる者」という映画をWOWOWで見ました。シリーズとしては第6作だそうですが、そんなにあったんですね。名作である第1作の直接の続編でもあると紹介されてました。第1作の中心人物であるリーガンの母親役を演じたE・バースティンが登場してます。
彼女はリーガンでの経験からすっかり悪魔祓い評論家(?)になって全国を講演したりしてますが、それに反対する娘は家を出てしまい絶縁状態。今作は少女二人が悪魔に取りつかれるのですが、その親が経験者の彼女に救いを求めるというもの。
最初の「エクソシスト」を見た時の感想として、怖いには怖いのですがあれはキリスト教を信じてないと「ケッ!」と笑い飛ばせる部分もありました。神と悪魔の存在はもちろん、聖書とか聖水とか十字架の効果についても。
それが今回悪魔祓い評論家のE・バースティンは、「悪魔的なものは特定の宗教や文化や風俗などに限らずどこにもある」という事を言います。私が笑い飛ばそうとしたことを見透かされたような気がしますが、「都合のいいときだけ仏教徒のふりして逃げようとしても許さねーぞ。」と言いたげな彼女こそ悪魔的ですね。(意見には個人差があります。)
それでこの映画ですが、結構迫力あるし見ごたえあったので私は評価します。主役はシングルファーザーである父親ですが、最初は悪魔を信じないのが娘を救うために徐々にのめり込むあたりの流れが良かったし、何より敵が手ごわいのが印象的です。これは世間一般では受けたのでしょうか。
ちなみに、50年前に「エクソシスト」が流行った際にあのねのねの清水国明が言ったギャグは、「怖い女の子がおってですな、その子がウ〇コをしたらみんなが『お~、エエ糞シット』と言った」というもの。まあ50年前のネタですのでご容赦を。私は当時大笑いしてしまいましたが、小学生でしたしね。
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