田中一郎さんはギタリスト、プロデューサーで、バンドではリンドン、ARB、甲斐バンドでお馴染みです。今年はリンドンでデビューして50周年なのでライブ活動も活発です。
その一郎さんが1990年に発売したアルバム「SUPER NOMAD」で、ドゥービー・ブラザーズの「CHINA GROVE」のカバーをやってます。
原曲の歌詞の意味はよくわかりませんが、一郎さんはこれに日本語詞をつけた際に天安門事件をイメージさせる内容にしてます。そのAメロの歌詞は以下の通り。
当たり前を求めて 集まってきた
でも俺たちが欲しかった 夢は奪われた
不安渦巻く広場は まるで戦場
先週で天安門事件から35年経ちましたが、ニュースで見た映像にびっくり。中国の若者に「天安門事件を知ってますか?」と尋ねたら「えっと…、わからないです。」と笑いながら答えてました。あちらの事情を考えたらそんな事にいちいち驚くのもおかしいのかもしれませんが、当時のニュースで戦車が出てきた映像は私でも鮮明に覚えてます。そんななので、この曲の一郎さんのこのカバーは今だからこそ聞かねばと思いました。
ところで、このCDは当時車でヘビロテしてたので歌詞は見なくても歌えるのですが、今あらためて歌詞カードを見たら結構違っててびっくり。歌詞カードでは上記の2行目が「俺と奴らの夢は 大分違ってた」となってました。どういう事情なのでしょう。まずはお手元にCDがある人は是非ご確認ください。
なお、このアルバムはサブスクにあるので当然「CHINA GROVE」も聞けます。(Spotifyではこちら) 歌も演奏もかっこいいし、日本語の言葉遊びもあったりで、大人が本気でカバーアルバム作るとこういうのができます。
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