NHKが1971年の「第22回NHK紅白歌合戦」を再放送するそうです。なにやら放送100年プロジェクトの一環として、NHK総合で前編が12月14日16時30分から、後編が12月15日16時30分から。なんか知らんけど2日に分けてです。
今やWikipediaで見ると出演歌手はすぐわかりますが、私が見たいのは
<紅組>
南沙織/17才
ピンキーとキラーズ/何かいいことありそうな
岸洋子/希望
トワ・エ・モワ/虹と雪のバラード
由紀さおり/初恋の丘
伊東ゆかり/誰も知らない
いしだあゆみ/砂漠のような東京で
本田路津子/一人の手
渚ゆう子/京都慕情
<白組>
はしだのりひことクライマックス/花嫁
デューク・エイセス/いい湯だなメドレー
ダークダックス/白銀は招くよメドレー
堺正章/さらば恋人
などなど。圧倒的に紅組が多いです。
まあ実際は南沙織だけ見られればいいのですが、他にも当時どんな感じで歌ってたのか気になるのはあります。岸洋子の「希望」なんて、そういうタイトルなのになんであんなに暗い曲なんだろうかと。おまけにこの人は膠原病で苦労したそうですし、その辺も気になって。
ピンキーとキラーズの「何かいいことありそうな」は当時知ってて、歌い出しが「丘を越えてゆこうよ どこへ行くの車は」というものですが、ずっとタイトルがわからずでした。キラーズのメンバーには、現在再放送中のプリンプリン物語でシドロ役のパンチョ加賀美もいるのでそこも楽しみです。既に故人なのが残念ですが、プロフィールを見るとこの人は東京芸大卒なんですね。それでドラム担当とは。ふ~む。
あとは由紀さおりの「初恋の丘」も好きな曲です。大人になるとあの歌詞が沁みるのですが、あのざわざわした会場でどんな感じで歌うのか楽しみ。
本田路津子の「一人の手」は随分あとになってからちゃんと聞いた曲ですが、恥ずかしながらこの人が紅白に出てたのは知りませんでした。大ヒットしたんですね。
渚ゆう子の「京都慕情」は、ベンチャーズの曲なのに歌が演歌チックなのが面白いです。が、こちらも好きな曲です。
白組では、はしだのりひことクライマックス「花嫁」がありますが、ここはリードボーカルが女性なのですが白組なんですね。はしだのりひこがリーダーだからでしょうか。レコードでは相当聞きましたが、ライブで聞くのは楽しみ。ちなみに組分けについてはヒデとロザンナが白組で、トワ・エ・モアは紅組という判定基準がよくわかりません。チェリッシュが出た時は紅組だったように思いますが。
面白いのはコーラスグループのデューク・エイセスとダーク・ダックスの両方が出るんですね。私は見分けがつかないのでメンバーシャッフルしても全然気づかないレベルですが、生放送でバッチリコーラスを決める歌唱は興味あります。ダーク・ダックスがどんだけダークなのかも見たいし。(なのか?)
他には別に聞きたいわけではありませんが、水原弘は「こんど生まれて来る時は」で、この曲は知ってます。結構怖い顔してる人ですがイメチェンの一環か一時コミカル路線に走ってて、変な女だか変な男だかそんなのも歌ってました。で、この「こんど生まれて来る時は」は今の時代だとアウトのような気もするのですが、そこは大きなお世話かも。
あとは、眞帆志ぶきが「嘆きのインディアン」を歌うそうで、「どっかで聞いたような」と思ったら、やはりこれはマーク・リンゼイとレイダースのカバーでした。今の世なら「嘆きの北米大陸先住民族」と言わねばならないのかも。(か?) ま、曲としてはピンクレディーの「UFO」みたいな感じです。(と言っては身もふたもない。)
紅白に関しては今も選考基準が云々言われますが、この回でも50曲中のほぼ半分は知りません。美川憲一、西郷輝彦、和田アキ子、アイジョージ、千昌夫、舟木一夫、都はるみなどは人気歌手だったのでしょうが曲は全然知らないし。歌唱力とかも考慮されてたんすかね。紅白で歌うべき人とかテレビで歌ってもよい人とか。局側が「出してあげます」という態度だった時代でしょうけど。
まあなんにしても当時はまごうことなく生放送の生歌唱だったわけで、そこはどんな感じなのか楽しみにしてます。「昔の歌手はやっぱり凄かった」となるか、「案外たいしたことないやん」となるか。それと古いビデオをリマスターして4K並みの画質にしてるという触れ込みですが、本当かなあ。
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