日本人歌手のレコードなのに、なぜか知らない外国人の名前が作者や演奏者でクレジットされていることがあります。それが本当に外国人なのか、実は何かの事情で名前を出せない国内大物ミュージシャンの変名なのかはわからないこともしばしば。
このケースでカミングアウトされてびっくりしたのがムッシュかまやつ。私が中学生くらいでしたが、タニヤ・タッカーという米国人歌手が歌った「アラスカロックの風が吹く」と「ハローミスターサンシャイン」という曲の作曲者が「ミック・スチュワート」となってて、それが実はムッシュだったと。
名前はミック・ジャガーとロッド・スチュワートを組み合わせたそうで、結構安易だったんですね。ただ、このシングルは日本国内向けの企画盤だった様子。
同じく有名なのが筒美京平先生。1976年発売の「セクシー・バス・ストップ」はDr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレスというバンド名で洋楽レーベルから発売されました。が、Dr.ドラゴンも作曲者のJack Diamondも京平先生の変名。この辺りはしゃれてますね。浅野ゆう子も歌ってましたが、カバーとはいえ洋楽カバーではないと。
ミュージシャンでは、尾崎亜美さんの初期のアルバムで見かけたTed.M.GIBSONなるアコギ奏者。そんな名前の人は見たことないので、ずっと誰かの変名だろうと謎のままだったのですが、ネットの時代になってググったらあっさりと吉川忠英さんだと判明。こちらはご本人所属のレコード会社から本名出すなと言われた様子。
他には新田一郎さんのアルバムに参加していたB.J. Johnsonなるトロンボーン奏者。この人については、新田一郎さんの5枚目だったかで歌詞カードに、「この人物が誰かというと新田一郎のアルバムをさかのぼって聞けばよい。それでもわからなければスペクトラムにまでさかのぼればよい。」と書いてありました。まあ、あの人のトロンボーンの音なんて聞く人が聞けばみんなわかるのでしょうけど、名前は出せなかったのでしょうね。
そして、1980年くらいに「ショック!! TAKURO 23」という吉田拓郎の曲をメドレーで発売したビートボーイズなるグループもいました。メンバーは、ジョン・ノレン、ジョージ・ハリセン、ポール・マッカーサーという三人組でしたが、彼らは一体誰だったのでありましょうか。
それをいうと、ザ・タイマーズもあるやろという声も出ますね。メンバーは、ゼリー、トッピ、ボビー、パーだったそうで、元ネタを知らないと「なんのこっちゃ?」ですね。一体ゼリーとは誰だったのでありましょうか。(こればっか)
と、色々書いてますが、そもそも石川ひとみさんの「Inside/Outside」収録の「Blue Dancing」の作曲者がPaul Fantasiaなる人物であることに「はて?」と思ったことから。これが海外の有名なミュージシャンであれば検索すればすぐ判明するのですが、実際まともにヒットしません。それを考えると、日本人ミュージシャンの変名ではないかと思うのですが真相はいかに?
ということで、ご存じの方はご一報いただければ幸いです。この件のオチはありません。本当にわからんので。
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