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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

Y

2019-10-16 | 吉田修一


吉田修一
『東京湾景』★★★★

実家の本棚から持ち帰り。

2003年発売ということは、16年ぶりに再読!?
そんなに経過しているとは思えないから再々読かも。
舞台の湾岸に住んでいた時に読んだ気がする。
しかし記憶は定かではなく、こんな内容だったのかと。
現状うなずける箇所や沁みる言葉が多々ある。
再読のおもしろさは、その当時と感じ方そして気づきが違うこと。



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「‥‥‥人ってさ、そうそう誰かのこと、好きになれないだろ?俺、あの人と別れてからそう思った。誰かのことを好きになるって、俺に言わせりゃ、自分の思い通りに夢をみるくらい大変で、なんていうか、俺の気持ちのはずなのに、誰かがスイッチ入れないとONにならないし、逆に誰かがスイッチ切らないとOFFになってくれない。好きになろうと思って、好きになれるもんじゃないし、嫌いになろうと思ったって、嫌いになれるもんじゃない‥‥‥」



「どうしてだろう‥‥‥。私って、いつもは思ってることの半分も言葉にできないのにどうして男にフラれるときだけ、こんなに正直にいろんなこと言えるんだろう」








そんなふたりが、何も知らぬふりをして今さら会って、何が始まるというのか。
そのときを愉しめばいいと言う人もいる。先のことを考えず、ただそのときを愉しめ、と。
でも、ふたりはもう十分にそのときを愉しんだ。もう、先のことしか、先にはないのだ。



もう、待ち合わせ場所に現れなかったからと言って、心配してくれるわけではないのだ。そして、もう、待ち合わせ場所に来たからと言って、喜んでもらえるわけでもないのだ。人を好きになった気持ちなんて、必ずいつかは薄れてしまう。
先に男のほうが薄れる場合もあれば、先に女のほうが薄れてしまうこともある。
先に気持ちのなくなったほうが相手に追われ、気持ちの残っているほうが、なんだかんだと愛を語る。



---

















気持ちが破綻した夜にドライブした時の夜景
たまにSWが入って止められなくなるわたし・・

時代が違うけどこの小説にぴったり。

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Y

2019-03-11 | 吉田修一

 

吉田修一
『横道世之介』★★★


2012年1月28日
今から7年前・・
そうこの本から始まった。
世之介


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途中、自動販売機の前で、「何、飲む?遠慮せずに好きなの言えよ」としてしつ
こく訊くので、「じゃあ、ファンタオレンジで」と世之介は自らボタンを押した。



「・・・・・・明日、東京に帰ろうかな」
気がつくと、世之介はそう呟いていた。そして東京に「行く」ではなく、初めて
「帰ろう」と言ったことに自分で驚く。


---

その当時住んでいた目の前が図書館で、
転勤っていうのもあり、週末をわんこと過ごす以外時間を持て余し、
自然と図書館に通っていた。My本棚代わり。
毎度山のような本を抱え、何気にすれ違う人の目線もあったけど、
だって家は目の前ですから(笑)
そして何度か重なるようにしてデジャブを感じはじめた。
大体好みが偏っているから作家も然り同じ本を選んでいたよう。
その当時、今みたいな発想はなかった。
そこで記録を残そうと思い、この備忘録に至った。
ちょうど読んでいたのが世之介

お友達には1000冊になったら教えるって言ったけど到達してなし。

世之介の続編が出たってことで、読み返し。




























---

2011年3月11日
あと少しで震災から8年

いま、わたしができること。
我が地元ですが・・
https://search.yahoo.co.jp/search;_ylt=A2RizLAK04Vc6XIAbsCJBtF7?p=3.11&fr=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=-1&oq=3.11&at=&aa=&ai=OffL6mTRSN2JHymk_8n.AA&ts=1811



先日、駅にあったポスターに足が止まる。


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Y

2019-02-08 | 吉田修一


吉田修一
『初恋温泉』★★★

手持ち無沙汰で引き続きMy本棚より。
新作『国宝』読めてない・・

文庫本だと見開きに著者近影?が載っている。
プロのカメラマン撮影
以前「吉田修一ってカッコイイですね」って言われ・・
第一印象 好みの問題 客観性
何でも分かってしまう時代に「秘密」なんて皆無
だけどやっぱり作家さんは顔を出さないでほしい。
物語をもっとイメージさせてほしい。


---

「大学生なら、同じ銀色でも日比谷線に乗れっていうのよねぇ」

---
またココで引っかかる。
こういうニュアンスが好きみたいね。


この一つの短編の舞台で身近な場所はと那須の二期倶楽部
http://www.nikiclub.jp/
星野リゾートに買収され営業終了していた。


行きたい温泉は?
うーん有名どころで登別温泉かな。
再訪したいのは有馬温泉
定番は箱根だけど、やっぱり群馬でしょ



未だに行けてない峩々温泉
両親を連れてゆこうと思っている鬼怒川温泉
飛ぶけどブルーラグーンも行ってみたい。
温泉 温泉 お風呂好き

過去に一人だけ温泉にときめく意味が分からないと言った男子がいた。
「だって誰が入ったか分からないお湯に入れる?」
・・・。
結構衝撃でそれを聞いたシチュエーションは未だに覚えてる。





つらら殺人事件*

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Y

2018-07-12 | 吉田修一


吉田修一
『パーク・ライフ』★★★+

吉田修一に感化された本
独り結構どきどきした記憶
くらくらするほど眼前に迫る帝国ホテル
なつかしいなぁ(笑)
日比谷公園は以前の職場から身近でふらりと立ち寄れたけど、
間逆に来てしまった今、春にミッドタウンに行って以来





スタバの味が分かるオンナにはなれなかった。









ぱらぱらマンガじゃないけど、ひとりウケる。
パーク・ライフ
パーク・ライフ
パーク・ライフ
パーク・ライフ
パーク・ライフ
はいはいわかりました。




























過去のトラウマから逃れることは出来ない。
けど、上手く付き合ってゆくことは出来る。
歩み寄りと信頼



バンコクにいた時のあたまの中のBGM♪~
https://www.youtube.com/watch?v=J75enyWdbBM
このチープさが何とも言えない味わい(笑)

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Y

2018-07-11 | 吉田修一


吉田修一
『熱帯魚』★★

『パークライフ』を久々に堪能したいがための第二作目
記憶はほぼない。けど再読
他『グリーンピース』と『突風』の短編集

缶のグリンピース

http://www.mannequinboy-1.com/entry/2016/08/12/%E7%86%B1%E5%B8%AF%E9%AD%9A_%E5%90%89%E7%94%B0%E4%BF%AE%E4%B8%80
他にも
「吉田修一の小説は、ストーリーだけを追っても、魅力を伝えることはできません。
心理描写、行動描写、会話の表現のうまさ、素晴らしさを味わってください」
その通りだと思う。



『女たちは二度遊ぶ』を会社のコに貸したら即反応「コレこわいですね」
貸した甲斐がある!
みんなを吉田修一の世界へ。

久々の読書会に三部作を持参する予定★
ご近所に見つけたフレンチ
10日後なのに既にテーブル席が予約で埋まってて、カウンターで集うことに。

今週も来週も予定がたくさん。
帰省には何の本を持参しよう?
弟にお中元を転送する。































王道music♪
https://www.youtube.com/watch?v=aJOTlE1K90k
https://www.youtube.com/watch?v=au2n7VVGv_c

そして

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Y

2018-07-10 | 吉田修一




吉田修一
『最後の息子』★★


『パークライフ』を久々に堪能したいがために、初期作品に手を伸ばす。
記憶は半々
ホントちょっとした細かい描写が絶妙なんだよなぁ
とうならせる。
話の内容と言うよりはその目線に感心させられる。
ただこれをお友達に薦めるか?
ドストエフスキーを貸しそれを読んでくれたお友達に三部作として手渡そうかと(笑)



偏見は存在する。

--------(抜粋)

 

爽快感200%、とってもキュートな青春小説!!
吉田修一の第一作品集
ゲイバーを経営するオカマの閻魔ちゃんの家に転がり込んだ「ぼく」。昼過ぎまで寝て、起きたら読書したり散歩したり、ときどきはガールフレンドとデートしたりと、気楽な日々を過ごしているのだが、ある事件を契機に、そんなモラトリアム生活がうまくいかなくなってしまう。「ぼく」のビデオ日記に映っていたものとはいったい――?
第84回文學界新人賞を受賞した、鮮烈なるデビュー作
他に、長崎を舞台にした短篇「破片」と長崎の高校水泳部員たちの夏の一瞬を爽やかに描いて、「作家としての原点」という「Water」を収録

 

--------





























そう言えば群馬に蛍を見に行ったことが遠い記憶に・・
蛍の夕べ★蛍祭り
http://hotarunosato.html.xdomain.jp/



最後は雨に降られ2、300メートルをクルマに向かってダッシュした。
着いて相方がカギを出せずにしばし大雨に打たれることになる。
触れれば開くドアじゃないのが残念と思った。

椿山荘で見た以来こんなにもたくさんの蛍は見たことがなかった。
(昨年の秩父の蛍は通ったけど不発終了///)
来年は暗闇&無音で見たいな。


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Y

2018-04-06 | 吉田修一




吉田修一
『女たちは二度遊ぶ』★★★


文庫本にて再読
新宿へお使いの合間に本屋さんへ行きたい欲求(笑)
ドラマや映画化されると装丁が宣伝帯になる・・
装丁が涼しげで即買い。
夏のような暑さでカーディガンを脱いだ半袖で待ち合わせのいつもの交差点へ。
平日のエレベーター
時間が迫るが「開」ボタンを押し、乗っていた男性が降りるのを待つ。
そのぐらいの余裕はもちたい。
が、降りない。振り返るとジェスチャーで「どうぞ」とその男性が示す。
気を使っているのにレディーファースト?
なぜか印象に残った。ヘンなの。



---

女たちがなんとなく猫のイメージと重なった。
なついたと思ったら離れていく気まぐれさや、去り際を心得ている神秘性は、ほんとに猫的である。

---

書評にあって「確かに」うなずけた。


読むとともに同様過去に付き合った人を思い出し、
なぜに付き合った?
不思議に思う人がいて、その頃の精神状態がどうなっていたのか?疑問
会社後ゴルフスクールに通って、 まとも に暮らしてはいた。
季節は冬で、コートの襟を立てて寒空の中 茗荷谷への坂道を通っていた。
高台のマンションから神楽坂周辺がよく見渡せた。
よく一方的に言い合いをして、最後もそうだった。
那須の温泉に行ったり、一緒に物件を見に不動産屋さんに行ったぐらいだから
気休めではなかったはずだけど、薄ぼんやりな記憶の中でも異質な時だった気がする。






























転職話


会社で泣くオンナ 意味わかんない。
上司の不甲斐なさに泣きたくなることはあるけど、泣く?

「泣きたいのはこっちよ。
ですかね・・」



https://www.youtube.com/watch?v=4uTNVumfm84

https://www.youtube.com/watch?v=fbHbTBP_u7U

https://www.youtube.com/watch?v=2h0bkuWzQeU


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Y

2018-01-22 | 吉田修一



吉田修一
『犯罪小説集』★★★


もう題名からして「犯罪」が起こる前提・・

短編5編
「青田Y字路(あおたわいじろ)」
「曼珠姫午睡(まんじゅひめのごすい)」
「百家楽餓鬼(ばからがき)」
「万屋善次郎(よろずやぜんじろう)」
「白球白蛇伝(はくきゅうはくじゃでん)」

犯罪を犯す主人公の心理描写はなく、
その犯罪者に関わる、犯罪に巻き込まれる、犯罪の遺族になる、犯罪被害の当事者になる人物たちの心理描写がある。
(バカラは別)


---



月のない今夜、夜空の星が田んぼの水面に映っている。



夏の日は長く、七時を回ってようやく夕日が田んぼを赤く染めていた。風のない日で、稲はそよとも揺れず、まるで業火に焼かれたように見える。



「遊んでから我慢する人じゃなくて、我慢してから遊ぶ人になりなさいよ」



---

やっぱりこの方の描写はどこかリアルで、身近であり得ると感じてしまう。

空き巣・・きちんとした施錠を心がける。








あ 雪が降ってきた*
都心はちょっとの雪で大ぱにっく*
今日は「早帰」ってことで積もる前に帰る*














































































何年かぶりの石打丸山⛄


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Y

2017-12-31 | 吉田修一


吉田修一
『最後に手にしたいもの』★★

もう一冊対になっている赤vr.
ANA『翼の王国』
こちらの装丁もステキ

大掃除も半分済み、昨夜眠る前のひととき電話待ちにさらっと読んでしまった。
白いカーテンを半分だけ洗って、洗っていない方と比べてみた(ただ忘れただけだけど・・)
一年間の汚れをキレイに落とす。
断捨離は思ったより少なく、今年は物をそんなに増やさなかったことを実感
(又は収納がかなり充実している とも言う?)

こちらはほぼ旅行記となっていたけど、伊勢神宮をゆっくり巡ってみたくなった。
内宮と外宮
前回は確か奈良の帰りに立ち寄った記憶
メインで伊勢はどうかしら?



---



自分の好きなものを、「好きだ!好きだ!好きだ!」と堂々と言えることの、なんと気分のいいことか、自分にとって大切なものを、「大切だ!」と叫ぶことの、なんと晴れ晴れすることか。
騙されたと思って、ぜひ読者のみなさんも一度どこかでやってみてほしい。別にエッセイなんか書く必要はない。もちろん誰かのことを犠牲にしないという大前提な話だが、ぜひ自分の好きなものを「好きだ!」と堂々と口にしてみてほしい。大切なものを、「大切だ!」と叫んでみてほしい。



---

よいね「好きだ!」「大切だ!」
(笑)



---



望みを手にするために、誰かの承認を求める必要なんてない。
誰かを羨んだりせず、今の自分自身に満足する。
ユニークで、レアで、大胆な自分自身に。



---






























今朝は初雪*
さておせちも取りに行ってきたし(豪華三段重ね♪)
レアな日本酒も既に届いている。
クリスマスに飲めなかったヴーヴは冷やしてね+GODIVA

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Y

2017-12-24 | 吉田修一


吉田修一
『泣きたくなるような青空』★★★

題名も然り、装丁にも惹かれてしまった。
ただし・・挿画がそぐわない感じで違和感
線の太さなのか・・ズレてる。

木楽社
どこの出版社??中央区明石だって。
装丁やらも気になってしまう。聞いたことのない人

ANA『翼の王国』
一章だけ機内で読んだのか覚えていた。
ベルンで川を流れる

読んでいたら行きたくなった場所が多数・・とくに上高地!
富山市八尾町の「おわら風の盆」
中華街で坦々麺・・(笑)

真夜中に覚醒★
何となくつらつらと読んでいたら5時前になっていた。
「free Hugs」












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