『ディケンズ ポケットマスターピース05』
辻原登=編
猪熊恵子=編集協力
-------(抜粋)
今も英国で愛される作家、ディケンズ
『デイヴィッド・コッパフィールド』『骨董屋』『我らが共通の友』の3長編の抄訳で、波瀾万丈の人生を描く稀代のストーリーテラーぶりをご堪能あれ。(解説/辻原登)
辻原登=編
猪熊恵子=編集協力
【収録内容】
デイヴィッド・コッパフィールド(抄)
骨董屋(抄)
我らが共通の友(抄)
ディケンズ著作目録
ディケンズ主要文献案内
ディケンズ年譜
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ディケンズ
聞いたことはあるけど読んだことのない作家さん
チャールズ・ディケンズ - Wikipedia
『大いなる遺産』は映画で知っている。
そもそもの出逢いは大江健三郎『キルプの軍団』
--- 『キルプの軍団』より抜粋
まずキルプという名前が、気にいったのでした。Qulipとアルファベットで印刷した様子は、ネズミに似ていると思います。これが自分の名前だったらことだぜ、そう考えたと、最初の個人授業の跡で忠叔父さんにいいました。
——そうかい?ディケンズは、悪役には悪役らしい名前をつけるものやから、という返事だったのですが、現役の暴力犯係長の叔父さんが妙に寂しそうだったので、僕は説明しました。
——いままで読んだところだけでも、僕はキルプが気にいっているんです。挿絵だけ覗いて見た分では、後の方のキルプが気の毒なくらいに思っています。
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読書会時に気づいた失態・・
大江さんは「キルプ」と呼んでいるけど、
このマスターピース版では「クウィルプ」!?(^▽^;)気づかず。
全く持って読解力なし。
『骨董屋』
イギリス産業革命の19世紀の時代
祖父に引き取られた純粋無垢な少女ネルを巡る物語
そのネルがまたかわいそうに薄幸な生涯を迎える涙涙の波乱万丈な人生
骨董屋を経営している祖父がギャンブラーで、一獲千金を夢見て賭博に手を出し破産
夜逃げ同様二人はあてのない旅に出る
「美と醜」「善と悪」さまざまな対立を問う。
その当時アメリカでも大流行の物語で、最新雑誌を積んだ船がイギリスからやってくると、
甲板に向かって「ネルは生きているか」という絶叫があがったと言われている。
それだけ盛られたぐらいみんなネルの動向が気になっていたそう。
第一章~第三章の語りから、ガラッを変わる第四章
私的には大江健三郎の抜粋を読み解きたいと思ったけど、断念。。
そう難し過ぎるのです。