吉本ばなな
『イヤシノウタ』★★★
書き下ろし。
ゆっくりゆっくりかみ締めるように読みたい。
一章 一章
けど、ササササッと3回に分けて読んでしまった。
読ませるばなな
親しい人達を亡くして。
少し前に「吉本」に戻していたらしい。
そうよ。わたしは昔のばななが好き。
名前で変わる文体
ちょっとこれからが楽しみ。
かけがえのない回想される記憶
何てことのない日常の繰り返し
そこに訪れる運命的な出逢い
大切な家族
「セッションというのは、誰と一緒にやるかが大事なんですね」
トランペットの音色を探す。
ばななの余韻もつかの間、、
こちらも新刊
松田青子『ロマンティックあげない』
装丁に惹かれて読んでみたらこれがおもしろい!!
「緑色の前のジャガーが好き」
即答で「じゃあジャガー買おうか」
またまたご冗談を・・・と笑っていたらどうやら本気 らしい。
それもゴルフ専用
「好きなとき使っていいよ」
どんな世界なんだ?
「殺気」と「邪険」
吉本ばなな
『FRUITS BASKET』★★★
古本ばなな
吉本ばなな 似てる(笑)
山積みになっている中からの一冊
最初の島田さんは 以前からカッコイイ!と思ってて、
先日も出雲の旅番組をみたばかり。
歳のとり方って色々
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吉本 衝動というものは、そういうものですよね。盲目的な恋愛。一体感への熱望。
吉本 最近、岩館真里子先生とかは芸術の世界に入ってますもんね。
吉本 でも、私はスティーヴン・キングみたいなものを目指しているんですよ、私なりの設定の中で。
吉本 そうですね、初めて連載をしてみて辛いものだなということが分かって、いい勉強になりました。
でも「TUGUMI」が書き上がったら、自分のいままでの小説の中では一番好きな作品になるだろうなって思っています。
吉本 私の場合も一人一人に向けて書いてるんですよ(笑)。
吉本 死なないと盛り上がらないから。そういう理由だと思う。
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池袋
西口から出てそうそうこの景色
あの頃は治安が悪くてキャッチのお兄さん達が結構いて、
交差点に立って見上げて多分あのマンション
ビンゴッ☆
さすがにゴルフは停まってないけど、お隣のカフェは変わってない。
8年目の記憶
かわいいメールの同郷男子
しかし法務局 夏はキツイかも。。
吉本ばなな
『ハードボイルド/ハードラック』★★
「明けました~」
お正月はだらだらごろごろ
ハワイアンズに2回も行っちゃった ビバ地元!(笑)
本場に行けない人達がたくさんいた。
かならず行くBOOK-OFF♪で大量に文庫本を購入
新年早々読んだのはリリー・フランキー ゆるさがよき。
あと恩田陸の『ユージニア』うん。おもしろい。
図書館の本も含む未読本が山積みになっていて30冊ぐらいある。
ニヤニヤ(´ー`)
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誰かにとってなんでもないことでも、他の誰かにとって死に等しいほどつらいということもある。
思い出はいくつもの画像の固まりとなって、容赦なく私の心を暗くした。
この世には、なにかがふきだまっている場所が確実に存在し、そんなものには小さな個人はなるべくかかわらないほうがいい。
夜がすとんと幕をおろし、あたりは気持ちのよい澄んだ空気に満ちていた。
窓の外には、暗い山と、暗い町が見えた。街灯の明かりが点々とはるかに続いていた。私は、どこでもない所に来てしまった気がした。もうどこにも帰ることはできないような気がした。あの道はどこにも続いてないし、この旅に終わりはなく、朝はもう来ないような気がした。
本当は逃げ出したかった。違う町に、今日以外の時間の中に。しかし私はもうすっぽりとこの夜に、この寂しくおかしな雰囲気の中に体ごと入りこんでしまっていた。もうすでに目に映るもの全てになにかのフィルターがかかっていて、なにもかもまともには考えられなくなっている、そんな気がした。この夜の力に捕らえられてしまった。
温泉で満たされた小さな浴槽の、古いタイルのきれいな模様が水に揺れるのを見ていたら、少し気持ちがゆったりとしてきた。
早く朝になってほしかった。この温泉に身をひたすように、あのまぶしくてなにもかもを浄めてくれる朝の光に体をさらしたかった。まるで高熱がある時に通常の生活を思い浮かべることができないように、この夜の中でしか今は生きられないのがわかっていたからだ。
「あなたはまだわかっていない。いつだって、自分がいちばん大変で、自分さえ助かって、楽で、いちばん楽しければいいと思っているんだもの。」
人は、自分が相手に飽きたから、もしくは自分の意志で、あるいは相手の意思で別れたのだと思いこむものだ。でも、それは違う。季節が変わるように、時期が終わるのだ。ただそれだけだ。それは人間の意志でどうすることもできない。だから逆に言うと、それが来るその日まで、楽しく過ごすことも可能だ。
私たちは最後の最後までおだやかで、楽しかった。
そう思っていたのは私だけだろうか? いや、違うと思う。
「幽霊がこわいこわいってみんな言うけど、生きた人間のほうがよっぽどこわいわよ。」
そして最後に見たあの夢がまだ私の心の中に美しい余韻として残っていた。
「十一月ってなんだか空が高くて寂しいね。」
「君は何月が好き?」
「十一月。」
「あっそう。どうして?」
「空が高くて寂しくて、心細いような感じがして、どきどきして、自分が強くなったような感じがするから。でも、なにか空気に活気が感じられて、本当の冬がやってくるのを待っている状態でもあるの。」
空が高く、独特で透明で、木々の緑が少しずつ色褪せてゆこうとしていた。
風の中に甘く、枯れ葉の匂いが漂っている気がした。
「これからどんどん寒くなっていくんだろうね。」
「そうだね。この季節のきれいさは、何回見ても見飽きることはない。」
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平気なものね。
ほとんど思い出すこともなく消えてゆく。
支えが存在しているからだね。
①陽気な三枚目
②スマート男子
③アメリカ在住
吉本ばなな 河合隼雄
『なるほどの対話』★★★
再読
以前は単行本で今回は文庫で。
先日からののどの痛みと微熱を理由に会社を早退
そのままふらりと初虎ノ門ヒルズへ。
都会のオフィース
六本木ヒルズ勤務を思い出す。
そして小春日和の中 日比谷公園へ。
桜が咲いていてちょっとしたお花見
そして一つの決断
さようならタイランド
「行動派じゃなく活動派」誰かが言ってた。
4月5月は静かに過ごそう。
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吉本 ものごとを保存する能力というか、自分なりに保存する能力というのはものすごく優れていると、自分の唯一優れた点はそこだと思っています。何月何日どこでどうしたということではなくて、そのときの空の色とか、この気持ちと組み合わさったこの景色とか、そういうことに関してはすごく小さい頃のことまで覚えているんです。
河合 いわゆるファクト、何月何日ではなくて、むしろ身体全体で感じたというものですね。
河合 男女があまりにも好きになると、一体感への希求がやたら高まり、何から何まで「ひとつ」でないと収まりがつかなくなります。そして、そのような生き方は一緒に住んでいると長続きしないのです。残念ですが。
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放置本になっていた。。
既にお花見から一ヶ月以上(そのまま載せちゃう)
夕方開け放した窓から入る涼しい心地よい風の中読む2
しかし「熊と戦ってくる」って意味不明なんですけど(笑)
吉本隆明×吉本ばなな
無題(なのがよい)★★★
どうしても惹かれてしまっていつも気になってしまう本
父の記憶、娘の記憶。
ばなな「でも私もよく人から『何でそんなことで急に深刻になるの?』とか言われるから、そういうのが何かしら遺伝してるのかもしれない――遺伝っていうか家族の雰囲気から伝わってきてるのかもしれませんね」
隆明 「一生に一度ぐらいはねぇ、『あっ、この人だ』っていう人に必ず会うからね、会うと思うからそんなに焦ることも何もないよとかね、心配することもないよっていうのが僕の考え方で(笑)。」
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父は評論家、娘は小説家。
ばなな「結局人間が書くものは人間そのものにはかなわない――かなわないっていうか描写はできないと思うから。
隆明 「あのねえ、おれの感想はねえ、君の作品のひとつの特徴は、人間を書いているわけじゃなくてね、ひとつの“場”を書いていると思うのね」
ばなな「おおっ、ためになるからこの部分はぜひ保存していて下さい」
隆明 「じぶんで一番いい作品だと思うのは何?『アムリタ』?」
ばなな「いや、それは絶っ対にないです。『アムリタ』はもう、はじめから書き直したい。思い入れで言ったら『N・P』が一番思い入れが深いかなぁ」
『哀しい予感』『新婚さん』『TUGUMI』
『白河夜船』
隆明 「あと君の作品の特徴として言えることは、たやすく登場人物を殺すことだね」
ばなな「最近はそんなことしない。最近は少ないと思う(笑)」
ばなな「やはり死そのものよりも心が癒されてゆく過程を描くことに興味があるんだと思う」
ばなな「音楽はみんなで聴くとかという楽しみもあるしいろんな形があるけど、映画とか小説は一対一のものだと思うから、より深く入っていきやすい」
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吉本家の子どもとして生まれて。
「書きたいものを書きたいバランスで書いて、それで読む人がいればいいやっていうか、うん、いまんとこそいういうとこに落ち着いてるなあ。なんかそうやってるうちにうっかりなんかすごいものが書けちゃうんじゃないかっていう期待だけをこう、じぶんの中に温め続けながら書いていくのが大事かなと」
吉本ばなな
『白河夜船』★★★
世田谷美術館にてやっと見たかったモネに出逢えた!
初日2日目だったにも関わらず空いていてじっくり見ることが出来た。
その行き帰りの電車での読書
突然の雷雨で避難したカフェでも。
運が良いのか今日は全く雨に濡れなかった。
ちょうど帰って来てしばらくすると外から雨音が聞こえた。
せまい駐車場がこの世の果てのように思えた。別れ際はいつも少しそういう気分になる。
都会の真夜中は空が妙に明るくて、どこか不安になり、どこか安心する。
二人の声以外のすべての音が消え去っていて、まるで降り積もる雪の夜の、かまくらの中にいるようだった。
なんでもずけずけ言うくせに、彼は泊まるとかセックスしようとか決して言わない。
そういう妙に品がいいところもなんとなく好きだった。
肌寒くて、美しい秋の日だった。透明な陽が、ガラスを通り抜けて空港のロビーに射してくるような午後だった。
涙は人を回復させるというのは本当なんだろう。
なぜなんだろう、夜はゴムのように永く伸びて果てがなく甘い。そして朝は情け容赦なく鋭い。