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K

2015-08-30 | 古処誠二


古処誠二
『接近』★★★


出会うはずのなかった彼らは、努力して体得した日本の標準語で時間を共有し、意思を伝え、距離を詰めてゆく。

「桜の花が咲く頃」

もし沖縄県民の感覚で詠んでいたなら。
なぜかそんな思いを抱いた。心身ともに少年へ近づきすぎた代償だったか、サカノは気づかなかった。
デイゴの花の咲く頃。
認識から目を背けるために詠んでみたのだろう。のちに安次嶺弥一の体温を思い返すたびに、サカノは自分をそう納得させる。


文庫本にて再読
出逢いは地元の図書館 遠い昔

戦争小説
読ませる心理描写 胸を突かれる。


一冊一冊出るごとに手に取ってきたけど、
最近そういう沁みる読書をしていなかった。

無駄なく静謐に綴る貴重な作家さん

知りえない戦争
その世界に入るとまるで・・・

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