エンデ全集3『モモ』
ミヒャエル・エンデ
訳 大島かおり
時間どろぼうと ぬすまれた時間を
人間にとりかえしてくれた女の子の
不思議な物語
--------(抜粋)
冒険ファンタジー『はてしない物語』の著者であるミヒャエル・エンデが贈る、時間どろぼうと風変わりな女の子の物語1974年にドイツ児童文学賞を受賞
小学5、6年生以上から大人まで幅広い年代の人たちが楽しめる、空想力に富んだ小説だ。
円形劇場の廃墟に住みついた、もじゃもじゃ頭で粗末な身なりをした不思議な少女モモ。黙って話を聞くだけで、人の心を溶かし悩みを解消させる能力を持った彼女のまわりには、いつもたくさんの大人や子どもたちが集まっていた。しかし「時間」を人間に倹約させることにより、世界中の余分な「時間」を独占しようとする「灰色の男たち」の出現により、町じゅうの人々はとりとめのないお喋りや、ゆとりのある生活を次第に失っていく。
本書は、時間どろぼうである「灰色の男たち」とモモの対決というスリルあふれる展開を通して、1分1秒と時間に追われる現代社会へ、警鐘を鳴らしている。たとえば、モモの友だちだったニノが「スピード料理」の店を始め、大繁盛しているせいで他人とわずかな世間話をする暇もないというように、時間を盗まれた人たちは、現代の私たちの姿そのものとして描かれている。昨今、モモのように際限のない時間の中で、空想をめぐらせ楽しむ生活はほとんど忘れられている。子どもばかりでなく、忙しい大人たちにも夢見ることの大切さを教えてくれる本だ。
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二極化
大人が間違っている。
みんな結局解決策を持っている。
つまらないこだわりを捨てる。
モモがずーっと話を聞いてくれる。
悩みって言う一時の気の迷い、答えは自分の中にある。
子供の想像力 クリエイティブ
灰色の男たち 管理社会 謎の秘密結社
時間を奪って金庫に蓄える「時間」抽象的概念 物質じゃないけど確実に損している。
お金じゃなくて時間 時は金なり
理詰めではない。
不毛な人生に変化してゆく。
あなたの大切なものは何ですか?
人間として人間らしい生き方 醜さと美しさ 理想は美 時間を美的に表現「お花」
ファンタジー
宇宙の方策
搾取する人間は醜い
時間というものは神聖で宇宙の法則に従っている。
ミヒャエル・エンデ ドイツの作家
時間を大切に
人の生きる意味と大人社会の小賢しさ
子供の目線から大人社会を批判しながら描いている。
純粋なままでいようよとの警鐘
人生の時を一つ一つ違う花に例えている。