藤沢周平
『風の果て㊦』★★★★
引き続き渋い藤沢周平武家小説
下巻は主に長時間な電車移動にて読む読む
遠回りしてでも、乗り換えを少なくし本に没頭
単行本 1985年 朝日新聞社刊
その新装版文庫本にて。
--------(抜粋)
同時期に道場に入門した五人の仲間は各々の道を歩み、 時代は移ろう。
逼迫した財政を救うため、 藩の長年の悲願だった太蔵が原開墾に向け、邁進する又左衛門
だが策謀と裏切りを経て手にした権力の座は、孤独であった―。
人生の晩年期に誰もが胸に抱くであろう郷愁と悔恨を、 あますところなく描いた傑作長篇
逼迫した財政を救うため、
だが策謀と裏切りを経て手にした権力の座は、孤独であった―。
人生の晩年期に誰もが胸に抱くであろう郷愁と悔恨を、
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・陰の図面
大会議でのやり取り。忠兵衛の「はめられた」その一言
参りました~って感じ(笑)
参りました~って感じ(笑)
いやはや派閥に入るも入らぬも政は大変ですわ。
静とし水面下で戦略を練るその姿勢
生まれ持った地位、そこから生まれる上下関係
静とし水面下で戦略を練るその姿勢
生まれ持った地位、そこから生まれる上下関係
今で言うサクセスストーリーおもしろかったです。
最後の解説が葉室麟
最後の解説が葉室麟
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これが私の故里だ
さやかに風も吹いている
心置なく泣かれよと
年増婦の低い声もする
あゝ おまへはなにをして来たのだと‥‥‥
吹きくる風が私に云う
「風の果て」で吹く風は同じことを囁いているのではないだろうか。
「お前は何をしてきたのだ」と。
はたしてどう答えればいいだろう。この物語は読者にそう問いかける。
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引き続き別の作品も読んでみたい。
『蝉しぐれ』あたりかな?
誰かこの話と似ているよき作品あったら教えて下さい。
誰かこの話と似ているよき作品あったら教えて下さい。