宮部みゆき
『三島屋変調百物語六之続 黒式御神火御殿』★★★
はい。三島屋シリーズ 新章スタートです(^▽^)/
百物語の聞き手のおちかが卒業、富次郎へと引き継がれました。
しかし題名ながっ・・何て読むのよ宮部さん(^▽^;)
「こくしきごしんひごてん」?
「くろしきごしんひごてん」??
ブーーッッ
「くろたけごじんかごてん」です。なんのこっちゃ
連載 「毎日新聞」2018年8月1日~2019年7月31日
--------(抜粋)
宮部みゆきのライフワーク、語り手を新たに新章スタート!
文字は怖いものだよ。遊びに使っちゃいけない――。江戸は神田にある袋物屋〈三島屋〉は、一風変わった百物語を続けている。これまで聞き手を務めてきた主人の姪“おちか”の嫁入りによって、役目は甘い物好きの次男・富次郎に引き継がれた。三島屋に持ち込まれた謎めいた半天をきっかけに語られたのは、人々を吸い寄せる怪しい屋敷の話だった。読む者の心をとらえて放さない、宮部みゆき流江戸怪談、新章スタート
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ついつい途中うたた寝しちゃうぐらい、
新たな聞き手の富次郎・・緊張感がない(笑)
P198 飛脚問屋についての語り 勉強になります。
「株」・・別で読んでいる『髪結い伊三次捕物余話』の髪結床の株FB
標題作
第四話 黒式御神火御殿
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痛いってことは、生きているってことさ。こんな面妖なところに閉じ込められたって、こちらぴんしゃんしてるんだ。
甚三郎は干上がった喉をごくりとさせた。
凍える風に頬が強ばる。動いているのは雪だけだ。聞こえてくるのは、風にかきまわされる雑木林のざわめきだけ。
金右衛門の頭がぴくりと動き、前方の何かを見た。甚三郎もそれを追った。
「不思議なもんでした。この屋敷には死が満ちているのに、ちっちゃい芽は生きてる」
自分たちも死んではいない。生きている。この先も生きていける。そう恃むことができたのだ。
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季節は早々と巡る。
知らぬが花
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現世利益を求めて信仰に踏み込む無垢と純真、よりよい正への渇望を愚かだと責めることは容易い。しかし、それが人の情であり、人の弱さなのだ。
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残り4人となった時に自分に置き換えて考えてみた。
誰もが抱える悪事!?その程度はどう推し量るの?など。
襖絵の火山
映画化されてもよいスケール感
どかーん 熱風 まぐまどろどろ
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もろともに生きるか、死ぬか
ここはどこなのか。おそらくこの世ではなく、あの世でもない。それぐらいしか言えない。
真っ黒な顔の侍と、札差の道楽息子と質屋の女中。いったいどういう組み合わせだ。
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侍の矜持
この三島屋シリーズ
宮部みゆきに出逢ったきっかけの本でもあった。
(すっかり忘れていた(^▽^;)備忘録あってよかった)