池波正太郎
『剣客商売十一 勝負』★★★★+
引き続き新装版にて。
やっぱり池波さん読ませるね~
梅雨時の鬱々とした週末、一気に三冊読んでしまった。
こちらは古本ではなく新本でぱらぱら紙の手触りが真新しくてツル ツル滑る。
この作品は昭和54年11月新潮社より刊行された。
読んだ後に思った。表紙の場面は一体どこなのか・・??
メインの『勝負』の場面?? いや大治郎倒れていないもの違うよね。
回想しても分からず、誰か分かる方教えて下さい。
回想しても分からず、誰か分かる方教えて下さい。
--------(抜粋)
その試合「負けてやれ」
秋山大治郎が義父・ 田沼意次から一刀流の道場を構える谷鎌之助との試合を命じられた 経緯を報告すると、小兵衛は即座にそういった。 鎌之助はその試合に仕官がかかっていたのである。 勝負を前にして苦悩する大治郎には、 まもなく初めての子が授かろうとしていた……。
初孫・ 小太郎の命名をめぐる小兵衛の意外な一面など面白さがいよいよ冴 えるシリーズ第11弾
初孫・
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小兵衛の老いがひしひしと伝わってくる十一巻
それでも父は負けじと強し!爽快です(笑)
ちょうど同時期の季節もあり、身近に感じられる空気感がある。
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夕闇は、まだ淡く、 新緑のにおいが噎せ返るようにたちこめていた。
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そんな一文から始まる。


目を見張る夕景 ぽつぽつと雨粒