山本周五郎
『つゆのひぬま』★★★★★+
新潮文庫 や - 2 - 19
--------(抜粋)
深川の小さな娼家に働く女“おぶん”の、欺かれることを恐れぬ一途なまごころに、年上の“おひろ”の虐げられてきたがゆえの不信の心が打負かされる姿を感動的に描いた人間賛歌「つゆのひぬま」。そのほか、江戸時代を舞台にした作品7篇に、平安朝に取材し現代への痛烈な批判をこめた「大納言狐」、現代ものの傑作「陽気な客」を加え、山本周五郎のさまざまな魅力を1冊に収めた短篇集
--------
・武家草鞋 ★★★★
(「富士」昭和20年10月号)
(「富士」昭和20年10月号)
全て相手や世間が理不尽で、自分は何も悪くない。
そう頑なに生きる武士
あまりにもコチコチ凝り固まり過ぎて、 つい自分を正当化している。
そう頑なに生きる武士
あまりにもコチコチ凝り固まり過ぎて、
これって現実社会にも言えるわけで、 もっと広い視野を持とうよってメッセージ
自分にも多少当てはまるかな?
マジメにってことではないけどね(笑)
マジメにってことではないけどね(笑)
・おしゃべり物語 ★★★★
(「講談雑誌」昭和23年10月号)
(「講談雑誌」昭和23年10月号)
お得意こっけい物です。
なるほど。おしゃべりも使いようによっては悪くない。
なるほど。おしゃべりも使いようによっては悪くない。
無口であるべき。
ただわたしはおしゃべり過ぎる人は疲れる。
ただわたしはおしゃべり過ぎる人は疲れる。
・山女魚 ★★★★+
(「講談雑誌」昭和24年1月号)
これはうるっとキタ
・妹の縁談 ★★★★
(「婦人倶楽部」昭和25年9月)
ほんわかした姉妹の物語
江戸時代だと10代で嫁ぐのが当たり前の時代
(20代だと既に遅し)
この姉妹が30代独身って設定に驚く。
江戸時代だと10代で嫁ぐのが当たり前の時代
(20代だと既に遅し)
この姉妹が30代独身って設定に驚く。
落語の「目黒の秋刀魚」参照
(つい意味が通じず検索した朝の電車でした)
・大納言狐
こっけい物で、このおかしみは読んでみないと伝わらない。
・水たたき ★★★★★
(「面白倶楽部」昭和30年10月号)
(「面白倶楽部」昭和30年10月号)
愛する妻(江戸時代だと嫁?)に本気で浮気をしろと言う話
正直アホなの?大丈夫?って思ったけど・・他人事ながらね。
途中からそれはどうでもよくなり、 追跡劇に手に汗握りどきどき
正直アホなの?大丈夫?って思ったけど・・他人事ながらね。
これはまた再読したい。
・凍てのあと
人間不信の泥沼
それはいつの時代でも。
釣りを通して心を通い合わせる二人
身分制度が当たり前の時代だからこそ生じる生き方
標題作
・つゆのひぬま ★★★★
(「オール讀物」昭和31年12月号)
・つゆのひぬま ★★★★
(「オール讀物」昭和31年12月号)
---
「一人ぼっちね」とおひろはゆっくりあたりを眺めまわし、それから空を見あげて呟いた、「——お星さまがきれいだこと」
---
「あひる」と呼ばれる佃町
「蔦屋」にいる女4人を巡る 岡場所物
・おひろ 25歳
・お吉 21歳
・おぶん 20歳
・おけい 21歳
(この時代は25歳で最古参)
・陽気な客
・陽気な客
×××
復活!!
そうプレゼントしてくれたお友達に連絡するも・・
あぁいやだいやだ。
人の恋愛に関しては口出しはしたくはないけど、あの悪夢のような体験をしたのにどうして?
理解不能