還暦からちょうど1年が経過。
60代も板について、年齢を問われた時の違和感も薄れた。
来週の連休の中に、敬老の日というのが含まれていて、漠然と60歳過ぎの老人の日だと思い、ならば自分も対象だと気づいて愕然とした。
頭の中では、60歳過ぎは老人という認識が昔からあり、自分がその年齢になった今も変わらない。
その認識と実際の自分の年齢との折り合いがつかない。性同一性障害ならぬ、齢同一性障害だ。
しかし映画は老人割引で観ているし、年金の繰上げ支給も申請した。最近の若い連中は、という言葉も口をつく。
いつになればその乖離や矛盾はなくなるのだろう。
自分で自分を老人だと思える日は本当に来るのだろうか。
もうシルバーシートに座っても、気兼ねしなくていい歳だ。
だが、さすがにそれはまだできない自分がいる。