昨日、目黒雅叙園にお邪魔しました。
ランチを兼ね打ち合わせでした。
和食は四季折々のストーリーがお皿に表現され素敵ですね。
器のセッティングにも動きがあって愉しい。
和食には器の愉しみ方とかもあります。
椀物などに使われる器はその店の価値を語ります。
手前のほおずきのお皿は七夕様の短冊に見立ててあるようです。
隣のイカそうめんはお洗濯のように竿にかかって(失礼!)
天の川でしょうか。
あ~んしてごらん!
食用のほおずきというのがあるのですが見事に裏切られ、感動です。
オレンジに赤が華やかです。
濃厚な抹茶の香りの上に氷の演出。 この季節に嬉しい。
蜜をかけてもシャリシャリして美味しい。
特に女性はこういう演出に敏感でワクワクしますね。
レストランのメニュープランでこういう演出を提案すると
たいていは「氷が溶けて無理」と言われることが多いです。
レストランでのメニュープランニングには厨房でのオペレーション(作業工程)
が重要です。
こんな夢を与えてくれる料理人さんは
厨房サイドでメニュープランをするのではなく
顧客サイドで顧客の気持ちに想像性をフォーカスさせ実現する力を持っています。
この想像性を活かすのに、客単価だとか店の門構えは関係ありません。
与えられた中でクリエイティブを発揮する。
「良いお店」にはこういう料理人さんが必ずいらっしゃいます。
こういうお店のトップの姿勢が従業員全体に影響を与えることが多いと思います。
チームワークの良いお店はお邪魔すると良い「気」が流れているのがすぐわかりますね。
この「気」がレストランの生命線だと思っています。
いい「気」が流れるお店にどんどん出かけて
日本経済の活性化も含めていい循環が戻ってくるといいですね。