銀座かねまつ製。
JALのCA時代、最後に履いた制靴のヒールです。
ラストフライトは大好きな海、ハワイのホノルルでした。
新人の頃の私はいつも小走りでした。
海外の広々とした空港ロビー内をこのヒールでコツコツコツって。
少し先輩になるとコツンコツンとかっこいい音がし始めるのです。
こんな音がし出すのは意識も変わってきた証拠です。
先月の初めに講義をさせて戴いた武庫川女子大の学生さんから
本日お手紙を戴きました。
彼女はCAになりたいという夢を持ち、
航空会社もJALと決めています。
アメリカ留学中集めたという素敵なポストカード。
貴重なものをありがとう、大切にさせてください。
ヨーロッパに行って来られたとのこと。
とても綺麗な字で、
「When in Rome,do as the Romans do」こんな入りから
彼女の大切にしたい姿勢が伝わってきました。
私が彼女に最後に伝えさせて戴いたのは
もうすでにCAになったと思って道を歩いて見るということ。
歩き方も姿勢も変わると目の前に引き寄せる景色も変わる日が来るからと。
種は環境とシンクロした時、
雨が降った後、風が吹き、太陽の光が降りて来て必ず芽吹きます。
毎日イメージすることで変化していく姿勢。
環境にあった種になろうと努力する瞬間、
「夢がかなう日」をぐいッと引き寄せます。
武庫川女子大で講義をさせて戴いた約190名の学生のほとんどが
あの阪神淡路大震災を経験しています。
朝、目覚めて「今日」を生きていることが奇跡であること。
彼女たちはまだ幼かった小さな身体で実体験しているのです。
今日という奇跡に「感謝」し夢を追いかける姿を
神が放っておくでしょうか。
彼女たちはそんなたくさんのことを思い出させてくれました。
お手紙を戴いて嬉しい一日でした。