Catch of the day

food planner cacoの日々もぎたてスピリッツ・・・

カクテルストーリー

2012-07-04 17:47:47 | 
フィリピンの小さな村にピニャンという女の子がいました。

妖精と遊ぶちょっと不思議な子だったようです。

母と二人暮らしのピニャン。

ある日、お母さんの体調が悪くなり、

ピニャンがご飯を作ることに。

でもピニャンはお料理のことはなにも教わってこなかったので

お母さんに、あれはどこ? これはどうするの?・・・


ついに体調の悪いお母さんは

「本当に役立たずな子だ。お前には目を100個つけないとだめだね」

その時、どこからか声が聴こえてきました。

「それではその願いを叶えてあげましょう」

びっくりしたお母さんはピニャンを呼びますが返事がありません。

庭に飛び出したお母さんがそこで目にしたものは・・・


見慣れない木に実がなっていて、

その実は100の目がついているように見えました。

パイナップル。

このパイナップルをピニャンの愛称「ピーニャ」と呼ぶようになったそうです。





あるバーテンダーがホテルのパーティ用にカクテルを作る予定でした。

ヤシの実をくりぬいてそこへ、ココナッツジュース、ラム、ココナッツミルクを入れた

ココ・ロコ。

ある日、ココナッツカッター組合のストライキのため

ヤシの実が手に入らなくなってしまったのです。

バーテンダーは悩んだ挙句、ヤシの実の代わりに

パイナップルをくりぬいてココ・ロコを入れました。

パイナップルの器からその香りがココ・ロコとミクスチャー。

こんな窮地で誕生したのが「ピニャコラーダ」だそうです。





カリブ海へ行くと欠かせないカクテル、ピニャコラーダ。

バハマの海によく似合うのです。

東南アジアでもポピュラーですね。


カクテルは華やかな飲み物。

美しい色、味を表面のイメージだけで愉しむよりも

もっと深くストーリーを知れば

1杯のカクテルで心豊かになれそうですね。

私は最近お酒をそんな風に味わうのが好きになりました。


人気のスコッチも本来は胃の痛みを和らげるための薬でした。

また寒さから守ってくれるためのもの。

ピート、花、ハチミツ、天然の水・・・

全てこの自然界のものだけでできるのがお酒です。


お酒は人をメンテナンスするものとしてこの世に誕生しました。

程よい・・・なんでもバランスですね。

張りつめた日常の軌道修正として使う人もいれば

知的生活を活性化するアイテムとして使う人も。

程よいという感覚をマスターしたいものです。



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