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月と調和と可能性

2012-07-28 23:22:22 | ふと思うこと
啐啄同時(そったくどうじ)

啐・・・雛が内側から殻をつつく音

啄・・・親鳥が外側から卵の殻を叩く音


この両者が同時に共鳴しタイミングが合って卵が無事に孵るという禅の言葉です。

素敵な言葉でずっとメモをしていました。


これに少し似た言葉で

茶道の世界で「用意」「卒意(そつい)」という言葉があります。

「用意」はおもてなし側が準備をすることですが

「卒意」というのは

もてなす側からの心をもてなされる側もしっかりと受ける。

この両者の心の音がうまく共鳴し合い初めて

「おもてなし」を成立させるというとても奥深い言葉です。


両者が共鳴し合う・・・

今日のお月さまをみてそんな言葉をふと思ったりもしました。


月齢はちょっとわかりませんが・・・半月から少しふっくらしています。

卵の殻のなかでそろそろなにかがゴソゴソと動き始めたようなそんなイメージ。

8月2日が満月かな? 


月の満ち欠けを取り入れた農作業暦では

半月から満月への移行期にある今日のような月は

ちょうど植物の樹液が根から枝へ移行する時期です。

不思議ですね、満月で樹液が枝の先端までいくと

新月に向かう時、この樹液は根へと戻っていくのですから。

私達人間にも与えられているこの自然との調和。

不思議な月の力はもはや語るまでもありません。


中からコンコンとヒビを入れようとしているのは何者でしょうか。

月が満ちる日まで、外からかけるどんな力とどんな音を用意したら

その殻は割れるでしょうか。


殻のなかに眠っているものがなにか

殻に顔をぶい~んとくっつけてみる。


自然に心を解き放ち、

欲を出すことなく我を捨て、

そこに用意された自然と湧き出る力でコンコンと。


何が誕生するのでしょうね。ワクワクします。

たぶん、次のステージへの階段が用意されるのも

こんな瞬間だと私は思います。


誰のなかにも秘められた可能性。

そんな風に語っているような綺麗な月ですよ、今日の月は。



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