いやーおもしろい。
マッサンとエリーは養子をもらい、エマと名づけて育てる。
日本初の国産ウイスキーは熟成を待つが、当時の不況がウイスキー発売を急かせる。
マッサンは現状のウイスキー樽で、最高のウイスキーを造るが、日本人にはそのスモーキーさが受け入れられない。
鴨井商店は状況打開のためビールの製造・販売を手掛けるが、ビール事業、ウイスキー事業共にうまくいかない。
マッサンと鴨井社長の対立は深まり、マッサンは日本人に受け入れられるウイスキー造りを拒絶する。
マッサンはウイスキー工場長の地位を追われ、ウイスキーの営業をすることになり、北海道へ向かう。
史実ではマッサンはビール工場の責任者になって、ビールの売り上げ向上を目指したらしいのですが、そのうちそうなるのかな。
マッサンの「本物のウイスキーを造りたい」という思いと鴨井社長の「日本人受けする売れるウイスキーを造りたい」という思いのぶつかり合いが観ていて楽しいです。
このテーマって不変です。
理想と現実の違いというのか、結局、マッサンはお金に苦労していない坊ちゃんだというのは簡単ですが、その理想があったからこそ、ニッカウイスキーというものが日本に存在しているので、ニッカウイスキーがなかったら、サントリーウイスキーだってここまでになっていなかったでしょう。
サントリーウイスキーがあまりスモーキーでないのが、日本人受けする味としての結果なのなら、それもおもしろいです。
だいたい、今の日本人が初めに飲むウイスキーはサントリーでしょうから、その人がウイスキー好きになる確率は高くなっているはずです。
まー、今のニッカウイスキーだって、相当、日本人受けする味になっているんでしょうけれど…。
