Amazonで「木彫り熊」を本カテゴリーで検索すると「Casa BRUTUS」2022.1『部屋と置物』が出てきます。
木彫り熊についての本が欲しくて売っていた現物の「Casa BRUTUS」2022.1を発注して手に入れました。
読んでみると八雲の木彫り熊についてくわしく載っていました。
買ってよかった。
あまりにくわしいので、たぶん元ネタ本があるはずとネットやらYouTubeやらで調べると「熊彫図鑑」という本が出ていることがわかりました。
「熊彫図鑑」は流通経路に出ている本ではないらしくAmazonにも出てきません。
直販で買うか、Yahoo!ショッピングを通して蔦屋で買うしかないようです。
送料がかかるのでPayPayポイントがもらえるYahoo!ショッピングで買いました。
本だけで税込6600円です。
で読んでみたら、やっぱり雑誌の元ネタ本はこれでした。
「Casa BRUTUS」は北海道八雲町の記事もあり、八雲町に行きたくなりました。
柴崎重行さんの熊がほしいなー。
ヤフオクで100万近いお値段で出品されていますが、さすがに手が出ません。
この前元値が安かったのを10万で入札したら、落とせませんでした。
うちにある熊が柴崎さんの作品なのか、わからなくてもかわいいからいいんですが、もう少し調べたいところです。
原題:The Artist's Way ジュリア・キャメロン著 菅靖彦訳 サンマーク出版 2001
なぜ、出版当時にこの本に出合わなかったのか?
それは今こそ、この本に出合う必要があったからとしか言いようがありません。
しかし、これほど原題と違うタイトルをつけるってどうなんでしょう。
本の内容をわかりにくくさせています。
でも原題どおりタイトルが「アーティストになる方法」だったら売れなかったでしょうね。
さて、本を読んでみた結論は岡田斗司夫さんのYouTube動画がすべて、動画を超える発見はありませんでした。
モーニング・ページとアーティスト・デートの二大メソッドによって、アーティスト(なりたかった自分)になれるってすごいウソっぽいですが、たぶん本当っぽいです。
私はモーニング・ページを書くためにいつもより30分早く起きるようになりました。
コーヒーを飲みながら、モーニング・ページを書くのは楽しいです。
途中、ペンが止まることもありますが、次から次とペンが進むと楽しいことこの上ありません。
3ページで30分かかります。
たぶん、3ページの秘密は時間との関係がありそうです。
内省は30分くらいがちょうどよさそうです。
しかし、いつもブログで文章を作っている私には3ページの文章は楽しみの対象ですが、ふだん文章を書かない人には苦痛でしかないでしょうね。
この本には新版、続編があり、そこに別のアドバイスがありそうです。
その本を読むまで、この本の感想は書いてはいけないような気がします。
チョ・ナムジュ著 斎藤真理子訳 筑摩書房 2018
3月18日(金)の夜、CSの番組表を見たらムービープラスで「82年生まれ、キム・ジヨン」を放送していました。
チョン・ユミさんとコン・ユさんが出ていて、途中から録画をしました。
「82年生まれ、キム・ジヨン」はかつてベストセラーになり話題になった本でした。
そこでまず本を読むことにしました。
図書館で借りて、今日の午前に読み終わりました。
確かにベストセラーになるくらい力があっておもしろい本でした。
かつて読んだ「母をお願い」を連想させる突き放した、救いがない結末でした。
韓国に生まれた女性が出合う残酷な通過儀礼が描かれていました。
キム・ジヨンは一つ一つの関門を超えて行くたびに傷つき、心が壊れていきます。
結果として別人格が現れてしまいます。
夫は彼女を病院に連れていきます。
本は病院の医者の視点で描かれ、彼女が通院している時点で本の物語は終わります。
この本をどう映画化したんでしょう。本のままでは映画になりそうもありません。
で、映画を観ました。
さすが、韓国。売れそうな映画を作り上げました。
対応する人物は変わっていてもエピソードはほぼ同じでした。
映画はキム・ジヨンがかつてなりたかった作家になり、「82年生まれ、キム・ジヨン」という小説を書き始めるシーンで終わります。
ハッピーエンド。
本を読んでから映画を観てよかった。逆なら本を読み終わってびっくりしたことでしょう。
映画みたいな内容だったら本はこんなに話題にならなかったと思います。
さて「ずっとやりたかったことを、やりなさい」ではシンクロニシティについて記述があります。
アーティスト・ウェイを始めるとシンクロニシティが発生しやすいのだそうです。
「82年生まれ、キム・ジヨン」に今、出会ったのはまさにシンクロニシティだったのでした。
キム・ジヨンはどんどん自分を抑圧して、自分を無くしてしまいました。
彼女がもしモーニング・ページ(アーティスト・ウェイ)をしていたら、たぶん自分が無くなることはなかったのではないかと思いながら本を読んでいました。
そしてアーティスト・ウェイを続けていれば、映画のような作家(アーティスト)になれたことでしょう。
そんなことを考えてしまいました。
東畑開人著 文芸春秋 2021.9
コロナ禍中に書かれた臨床心理学者の週刊文春連載エッセイ。
私の心は一人ぼっちじゃ見つからない。
対面する二人の間に私の心は見つかるということらしいです。
読む時期が遅すぎたのか、テーマはおもしろくて、興味深いのになぜか私の心に響かないのでした。
それなりに自由に生きることができる現在、心を病んでも生きることはできるのです。
カウンセリングを受けようと思うこと自体が心を変えるきっかけだし、なによりカウンセリングに通うことが心に変化を与えるんだろうと思います。
語られるカウンセリングのエピソードは実際そのものでないとあとがきにありました。
エッセイに必要なのはそこまで書くかというほどのリアリティだと思います。
そこが、私をひきつけなかった原因なのかもしれません。
北康利著 講談社 2015
サントリー二代目社長佐治敬三と作家開高健について描かれた本です。
近頃、佐治敬三について書かれた本を読んでいました。
この本は私の知りたかったことを教えてくれました。
サントリー創業者鳥井信治郎の次男として生まれた敬三は佐治家に養子に出されます。
敬三の兄の吉太郎の急死により、敬三はサントリーの後継者となります。
なぜ、敬三は養子になったのか、そしてサントリーの後継者となっても鳥井姓に戻らなかったのはなぜなのか。
その納得する答えがこの本にはありました。
また、開高健という人物について、まったく知識がなかった私に彼の人生を教えてくれました。
サントリーを発展させた佐治敬三とサントリーを文化的に高めた開高健、この二人がなければ今のサントリーはなかったでしょうと思わせてくれた本です。
きのうの夜、残り150ページ余りを読み終わると残り数ページに佐治敬三の死んだ日が11月3日の朝とありました。
時計を見ると11月2日を過ぎて、11月3日の今日になっていました。
「40代からの街道歩き―日光街道編―」街道歩き委員会 内田晃著 創英社 2018
「ちゃんと歩ける日光街道・奥州街道」八木 牧夫 五街道ウォーク著 山と渓谷社 2018
をアマゾンで買いました。
ともにくわしい地図が載っていました。
「40代からの…」はガイドブックとして名所の写真、解説が載っていてわかりやすいです。
ただ、持ち歩くのは重そうです。予習用としてよいかな。
「ちゃんと歩ける…」は持ち歩き用の解説付きマップです。
こちらを見ながら歩くとよさそうです。
鹿島茂著 文芸春秋 2011
Ⅱ論語篇を読み終わりました。
どうしても青年時代に比べて、中年、老年時代を読んでいくのは時間がかかりました。
時代が対米戦争へと進んでいく中、渋沢栄一はなんとか戦争を回避しようと努力します。
しかし、民間人となった渋沢にとって直接政治に関わらないことは、日米関係を直接動かすことができないというジレンマにつながります。
それでも、老年となった彼は民間人としてできる限りのことをしました。
昭和6年、彼は91歳で亡くなります。
彼が目指した官民が対等な日本社会は戦争によって崩壊します。
読み終わって、よく生きるためには自重することが大切なんだと感じました。
で、かつて朝鮮で渋沢栄一の肖像が描かれた紙幣があったということがおもしろかったです。
10000円に渋沢栄一が描かれる頃、この国は今よりもっとよくなっていると思いたいです。
アンドリュー・O・スミス著 桜田直美訳 SBクリエイティブ 2019
YouTubeでルネ岩田さんが紹介していました。
読みやすい。わかりやすい。そりゃ一応高校生向けだもの。
読んでいて、新発見はありませんでした。
すべてルネ岩田さんが話していたとおりの内容でした。
ルネ岩田のクレバーさとプレゼンのうまさがよくわかりました。
まじめな本で、日本の高校生にも大人にも読んでほしいと思いました。
巻末の付録の生きるためのヒント集はこれだけで価値があります。
「シンプルに」「質素に」「健康に」生きていきましょう。
7/25(日)NHKBSプレミアム「英雄たちの選択『渋沢栄一 七転八倒の青春』」を何気なく見ていたら、あまりにおもしろかったので、番組に出ていた鹿島茂さんの著作「渋沢栄一1 算盤篇」文芸春秋2011を図書館で借りてきました。
きのう寝る前に読み始めたら、なかなか止められずに夜更かししてしまいました。
その前にCSTBSチャンネルで西田敏行主演の渋沢栄一ドラマを見かけていて、あまりの場面転換の早さに頭がついていかず、渋沢栄一とは?という疑問が頭を渦巻いていたのでした。
さらにその前に埼玉県立歴史と民俗の博物館で渋沢栄一の動画を見ていたのでした。
本では生まれながらの武士だった福沢諭吉と農民出身の武士渋沢栄一の比較をしていて、論語が頭の中の空論でしかなかった福沢と論語を生きる実論とした渋沢という視点がおもしろかったです。
そして、倒幕過激派だった渋沢が一橋家に仕官することになる運命のいたずら、パリ万博に赴くことになる背景、一つ一つのエピソードがびっくりものです。
まだ、読んでいる途中ですが、読書のきっかけについて書きたくなったのでここに記しました。