最近、韓国ドラマも面白くなくなって、ブログも書くことなくてご無沙汰でした。久しぶりに面白いドラマを見ました。
秘密は2000年のドラマで、以前日本テレビで放送していたときにちょっと見た記憶があります。
その時はひどい妹と濃い顔の相手役だなあと感じていました。
今回、久しぶりにレンタルして見ました。
今、あらためて見てみるとすごい出演者ですよね。
主役のイ・ヒジョン役がキム・ハヌル、相手役チョ・ヨンミンがキム・ミンジョン、ヒジョンの幼なじみのキム・ジュノ役がリュ・シウォン、ヒジョンの妹イ・ジウン役がハ・ジウォンです。
脇役でイ・ドンウクまで出ています。彼は今、テレビ東京で放送中のマイガールで主役をしています。
キム・ミンジョンは最近立て続けにドラマを見ました。守護天使、ミスターQです。
それですっかり濃い顔にも慣れ、好きになりました。
ハ・ジウォンはバリでの出来事ですっかりはまってしまいました。
彼女のドラマや映画を見てチェオクの剣で頂点に達しました。
そんな彼女の出ていた秘密をいつか見ようと思っていましたが、主役でないし、悪役だしと躊躇していました。
秘密はこてこての韓国ドラマで、現実にまったくありえない状況なのですが、最近はそれがいいのだ、それが韓国ドラマなのだと感じてきました。
韓国ドラマとはまったくあり得ない状況下で、いかに俳優たちがリアリティーを感じさせるのかが見どころなんだと感じています。
秘密はトラック運転手の父親と洋服デザイナーの姉ヒジョン、コーディネーターの妹ジウンが出てきます。
ヒジョンは他人のことばかり考えている天使のような性格、ジウンはウソつきで自己中心的な小悪魔のような性格です。
父親はヒジョンに冷たくあたりますが、それでもヒジョンは父親を慕っています。
ヒジョンは妹のジウンに対しても強い態度をとれません。
その理由はヒジョンが孤児で、父親の母親(祖母)が拾った子で、祖母が死んだあと、父親に引き取られて育ててもらった恩を感じていたのです。
そして、いつ父親に捨てられるかわからない恐怖がヒジョンを天使のようにしたのです。
ヒジョンの勤めている洋服屋の社長が亡くなり、後を継いだのが社長の息子でヒジョンの幼なじみだったジュノでした。
ジュノは子どものころからヒジョンが好きだったのです。
ヒジョンもジュノに惹かれていたのですが、ジウンにジュノを奪われてしまいます。
イ・フィヒャン演じるユン・ミョンエは高名なデザイナーで産んですぐに別れた娘を探しています。
ミョンエは、ヒジョンの父親と生まれたばかりのヒジョンを捨てて駆け落ちしてしまったのです。
ヒジョンの父親はミョンエへの恨みからヒジョンを孤児として育ててきたのです。
そして、好きでもなかった頭の弱いジウンの母親とすぐに結婚してジウンが生まれたのですが、ジウンの母親はそのときに死んでしまいます。父親はジウンに母親のことを話していませんでした。
韓国ドラマのややこしい状況はだいたい父親が原因のことが多いですね。
父親が困った人であればあるほど、ドラマチックな話になって子どもが苦労します。
ミョンエはジウンを自分の娘だと勘違いして一緒に暮らし始めます。
父親は復讐のためミョンエに真実を伝えずにいる間に、交通事故で意識不明になってしまいます。
ジウンは誕生日の話からミョンエが自分の母ではなくヒジョンの母だと気づきます。
しかし、ジウンは真実を母に告げることをせず、ヒジョンをミョンエから遠ざけようと陰謀をめぐらします。
ミョンエの片腕であるヨンミンは、ヒジョンと知り合い彼女に惹かれていきます。
しかし、ジウンは母の会社の後継者であるヨンミンも自分のものにしようとヒジョンに罠を仕掛けていきます。
ミョンエは白血病になり、骨髄移植が必要になります。しかし、他人であるジウンの骨髄は適合しません。
生まれて初めて心から愛してくれたミョンエ、生まれて初めて心から愛したミョンエを助けるために、ジウンは真実をヒジョンに告げなければならない状況になります。この辺は実にスリリングです。
ジュノはジウンの後をつけ、ヒジョンの母親がミョンエであることを知りますがヒジョンに言うことができません。
ヒジョンが真実を知ると完全にジュノから離れてしまうことがわかっているからです。
ヒジョンとヨンミンは愛し合うようになり、二人で何もかも捨てて旅立とうとしますがあらゆる状況がそれを許しません。
ジュノから真実を聞き、ヒジョンは骨髄移植を決意しますが、手術は手遅れでした。
ミョンエは骨髄提供者がヒジョンだと知り、全ての真実に気がつきます。
しかし、死の直前までジウンを娘として愛し、ヒジョンには自分の犯した罪を詫びます。
ジウンはミョンエの愛によって救われたのです。
このドラマの本当の主役はジウン役のハ・ジウォンだなとドラマを見終わると気づきます。
その後の彼女の活躍も納得の名演技です。
彼女の置かれた立場、状況だったら誰でも彼女のようになりえると感じさせ、悪役なのに共感させるのはすごい演技力です。
ヨンミン「かわいそうな奴だ。そんな哀れな生き方しかできないのか。そんな人生つらいだけだ。君が欲しいものは何も手に入らない」
ジウン「やめて」
ヨンミン「まあ、俺も君も惨めな人生だよな」
ジウン「やめて」
ヨンミン(ヒジョンに)「こんなに幸せなのは初めてだ。こんなに不幸なのも初めてだ。海へ行こう」
ミョンエ(ジウンに)「自分で自分を愛せば……他人からも愛されるものよ」