カプチーノノート cappuccino note

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白磁の人

2014-07-09 | 本を読む

宮隆之著 河出書房新社 1994

ずっと読みたいと思っていた本をやっと読み終わりました。

浅川巧をテーマにした小説です。

千葉市美術館に「浅川伯教・巧兄弟の心と眼-朝鮮時代の美」展を見に行ってから、もう3年経とうとしています(こういうとき、ブログ内検索すると便利ですねー)。

そのときに読もうとはしたんですが、本と出合えませんでした。

そのあと、映画化されたのも知っていましたが映画も見ていません。

読んでみると思っていたより、簡潔な小説でした。

あっさり、淡々としています。

この小説だけでは浅川巧のことがよくわからなかったろうと思います。

しかし、当時の朝鮮で彼のように生きるのは尊敬に値します。

柳宗悦の朝鮮関係の文章を読んで偉い人だなーと感嘆しましたが、その思想には浅川巧の生き方が影響を与えていたのかもしれません。

短命の人のしあわせは、多くの知人に見送ってもらえること。

でも残された人には、深い悲しみを与え続けてしまいます。

しかし、やっぱり無理をしてはいけません。

まして、異郷に生きる身には、その風土は優しくないのでしょう。

今日は「孤独のグルメ」Season4の放送開始です。楽しみです。

コメント
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