昔来たことがあるのにそれから 風景もそう変わってはいないと思っていたけど
池の水も抜かれ、あたりの木々も大きくなったり記憶と様変わりの状況に
「こんなだったっけ?」という言葉が何度も出てきます。ここまでワラビを
採りに来たのは40年くらいまえ。もうワラビも生えないのだろうか 当時は
堤のうえにワラビがたくさん生えていたなぁ・・・そのあとは 次男君が
中学生になる春休みだったか おじいちゃんに連れられ ため池の上にある
うちの山を見に来た。そのとき私が ダニの巣に足を突っ込んだのか
ジャージの上に数十匹のダニの子がひっついていて、家に着くなりジャージを
はいたままコックローチを噴きまくった記憶がある。不思議と刺されてはいず
良かった良かった。おとうさんが左の堤を上がっていく
測量してちゃんと護岸らしき風体に仕上がっている。向こうに見える山の下に
本来なら水が貯められていたはずだが、池の底が見えていた。そういや 子供
たちが小学生だったころ、池の水を抜くので先生に連れられてバケツを持って
魚を捕まえに行ったこともあった。
左側の谷から溜まっていたであろう池の底。こちらはまだユンボで整地されて
いないのか、キャタピラの跡だけついている。
振り向いてみたら さっきおとうさんが歩いてきたところだ。右手を見たら
田んぼに水を送るための樋があったところが見えた。シートが張られたところ
から直接行けそうだが、実際には樋を開ける場所は 山道から1メートルほど
下にあって 降りるためのはしごもあった。丸いハンドルを回して水門を開け
る仕組みだな・・
矢印のところから下に降りたのだ。懐かしくて感動もしていたのだけど
お腹も減ったので戻ることにした。かれこれ一時間になるから 撮影隊も
いないだろう・・・おとうさんと来た道を戻り始めた。
柳の木のところで向こうに渡って歩いているけど なかなか昔田んぼがあった
横の道に行きつかない、そんなはずはない・・一本道だ。キャタピラの跡を
飛び越えたのに、前方を見たら「全然違う」いや、全然違うこともないのだけ
ど、目指していた小川の横の道ではないところ、つまり昔は田んぼだったとこ
ろを歩いていたのだ。歩いて行った道を引き返してきたのに タヌキに化かさ
れたのか?二人そろって?真っ昼間だというのに・・・しょせん 人の記憶と
いうのは 相当あいまいなのかもしれない・・・。それに時間がたてば
美化してしまいがち。子供のころのことや ワラビ採りなどの懐かしい思い出
にひたっていたから とんでもないところを歩いていただけかもしれない。
倉庫まで戻ったらまだ撮影が続いていて しばらく家に戻れなかった。その一
週間後も 撮影者が車で走っていたので どういう趣旨のものなのかよくわか
らない。
今年は ここまでにします。
コロナ禍で子供たちが帰省しないお正月、お正月に子供たちがいないのは初め
てなので 来年は そんなことのないよう願いたいのだけど、
感染者数が半端なく増加しているいま、医療の現場も限界を超えている状況を
考えて行動してください。地方で感染者が増えたら 病院がそれでなくても
規模が小さいのでひっ迫してしまいます。医師や看護師さんたちに少しでも
休める時間を持ってもらえるよう 私達も気をつけましょうね。どうか
良いお年をお迎えください。今年もありがとうございました 凹