こげの耳に★ねんぶつ★

たわいない日々の思うことと愛犬こげと花が咲いていたら花の写真など

生きる力

2017-05-08 05:30:00 | 我が家
長いGWも やっとこさ終了。今年も 子供たちは帰省せず 残された私たちは連休前から恒例の

タケノコ掘りに邁進し 茹でては知り合いに配って回る・・そんな日を過ごしていました。

おとうさんは 連休関係なしの仕事で、おばあちゃんとタケノコを隔日のペースで掘ることを続けていたけど

それも終盤になり 4日の日はお休みに。というのも おばあちゃんのおじさんにあたる人が 息子夫婦に連れられて

大阪から帰省するので 会いに行くことになっていました。私からすれば 大叔父になるんでしょうか・・。

しかし、不思議でしょ。高齢のおばあちゃんのおじさんにあたる人がご存命というのは・・・。おまけに

おばあちゃんからすれば 一才違いののおばさんもいる・・という。つまり、おばあちゃんの母親が 今回帰省した

おじさんの姉になる・・ということで。昔の女性は兄弟姉妹も多く、年若くして嫁して 子供を産んだので

おじさんと言っても 10歳ほどの年の差ということです。昭和初期の生まれなら 大いにありえるけど、

昭和時代の中頃生まれである私たちは 兄弟姉妹の数が断然少ないから そんな年の近いおじおばはまぁ見当たらない

ような気がします。おじさんは 9月に97歳になるというのだけど、 血行も良く 手なんかふっくらして

耳は遠くなってはいるけど、記憶も昔のことは鮮明に覚えているけど、それでも一度脳出血を起こしたことがあるなんて

それも なんの後遺症も残らず よく食べる、デイサービスにも行って大きな声でカラオケを楽しむ、見ていて

とても気持ちがいいのだ。最初は 私たちを見ても ニコニコしておじさんからは声をかけてはこなかったけど、

お嫁さんが 伝えた途端「あ~」と声を出して 笑顔が素敵だったので 思わず手を差し出して 三人で握手というか

手を取り合ったのだ。串本町を離れて何年もたち、自分の生家に戻っておじさんもより元気になったみたいで 

私が知っていた頃よりも 朗らかで このまま百歳まで行けそうやん・・と思ったのでした。

息子さんが少し支えるだけで 自力歩行もできるし そのパワーはいったいどこから湧きだすんだろう・・と

おじさんが言うには これまでいろんな大変な目に合ってきたと(戦争とか 農作業中のケガとか)。

思わず笑ってしまったのが おじさんが言うには トイレで生まれ落ちたとか・・・ほんとか?と思ったんだけど

昔のポットン便所でお母さんが おじさんを産んで落としてしまって、 いやぁその時点で 十分運がついたと

私は思ったんだけど、どうやってそこから救い出されたのか?汲み取りひしゃくでおとうさんがすくいだしたとか・・・

いくら 昔の話で 話に尾ひれ葉ひれがついても 実際なら へその緒ついてたんじゃないの?とか 何を力んでしまった

のか・・・疑問はいくらも湧いてくるんだけど こうして長命でいられるのは やはり長命な血筋なのかもしれません。

大叔父さんの元気で朗らかで 生きているという姿を見ていたら 亡くなったおじいちゃんを思い出し、せめて

この朗らかさがあったら 介護中でももっと笑いあって過ごせたんじゃないかとか 人間年をとるときは 少し堅苦しさを

脱ぎ捨てながら年齢を重ねていくほうが 自分も回りもゆとりがうまれてくるんだなぁと思ったのでした。

生きてきた時間に身についてしまった あれやこれやを脱いでいくのは相当大変だけど 大叔父さんを見ていてそう思ったのでした。

おばあちゃんの一つ違いのおばさんは 杖もつかずに歩きます。こちらも 元気な年齢よりも若く見える大叔母さんです。

どちらも 次は帰って来られるかわからないというので あぁ 写真を写してきたらよかったなぁと残念に思っています。

見ているだけで お二人から 力を貰ったようで 楽しいひと時でした。
コメント (2)
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