いなり寿司

2008年02月13日 | Weblog


 今年の冬は雨の日が多いので、私のストレスが解消できます。本と接する時間が取れるからです。仕事がら常に何らかの本と接してきたので、それがなくなると何となく不安に感じます。と言っても、大した本を読んでいるわけではありませんけど。

 昨日は、一日雨だったので、日中はほぼ全部をこたつで過ごしました。こたつなら、うたた寝をしても風邪を引きません。背中は座椅子の背もたれがあるので、寒くならないし、下半身はポカポカなので、風呂の半身浴のように、上半身も暖かくなりますからね。

 そういう日があっても、生活にバラエティさが出て、ほんの少しですが心理的に刺激となるはずです。長く同じ所に座っていても退屈はしません。こたつからじっと外の景色をみていると、玄関のガラスの格子戸の向こうにモノクロに近い風景が見えて、日本画のように感じられ、そこでいろいろなことが思い浮かびそれに遊ぶということも出来ます。切りがないので、本にまた向かったり、、、、。

                     


       

 雨の日なので、畑などは見に行きませんでした。へたに行ったりしたら、つるりと滑ってペタンと尻餅をつく可能性がありますからね。それを昔から「そっちに行くとツルッペタンとなるから注意しなよ。」なんて言っています。

 それなので、今日は食べ物のことです。まず、切り干しの煮物です。奥さんが作ってくれました。ニンジンとアブラゲも入っています。切り干しだけでも十分おいしいですけど。箸の往復が激しくなりますね。


       

 今は寒いので、あまりありませんけど、奥さんが出勤の日に、お昼ご飯にと、こういうものを作って置いていってくれるときがあります。これは大好きで、たいていは食べ過ぎてしまいます。なんか、いくらでも食べられるという感じです。

 私は、どうも買ってくる いなり寿司 は塩気が強くて閉口しますが、自家製のは塩分がいい塩梅なので、完全に自家製の方に軍配をあげてしまいますね。寒い日だって、あったかな炬燵に入って、冷たいこんなものを食べるのもいいですからね。

                     

 稲荷寿司。お稲荷さん。狐は油揚げが好きだからだとか。なぜ、お稲荷さんには狐が?

 お稲荷さんは、食べ物の神様です。昔は食べ物を 食(または饌) と書いて 「け」 と言ったのだそうです。これを丁寧に言いますと、御食 で、発音は 「みけ」。食物の 「の」 に当たる言葉は 「つ (津とか都という漢字を当てる)」。それで、御食津(都)。それに神を加えると、食べ物の神つまり 御食津神(みけつかみ)。

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 また、昔は狐を 「けつ」 と言ったのだそうです。それで、けつ に御が付いて、御けつ神ということで、御食津神と狐とのことばの上での関係がどんどん近くなって来てしまう。今も、きつねを「けつね」と言う人もいますね。古代の言葉の名残かも、、、。

 実際は、もっと複雑なものであったり、民間信仰との関係がからんだり、長い時間を通してさまざまなものがミックスされて関係が出来たのかもしれませんが、一つにはいま挙げたような説があります。

 もうひとつ。愛知県に豊川稲荷という寺がありますが、そこでは荼吉尼天(だきにてん)の信仰があり、この荼吉尼天は狐に乗って飛んでいるそうで、それで狐との関係が出てくるわけです。
 
                        

 予報では、今日は晴のようです。風がでないといいな。