昨日の続きです。
私・・・熟慮に熟慮を重ねた末に、下山事件の闇に分け入る決意を固めました。実は下山事件を採り上げてからは、アクセス数が20~30%ダウンしているのです。
それも、最新の下山事件関連のページのアクセス数の20パーセント以下で、過去のページの方が多く読まれているのです。これまで、最新と過去では6:4の比率でした。
世間では、もう、この事件への関心は無いようです。でも、しかし、私は、とても気になるのです。アクセス数は気にせず断固として、続ける決意であります。
まぁ、そんなに息張る事もないですがねェ。兎に角、分け入って行きたいと思う次第です。
B氏・・・でも、ホントはアクセス数は“かなり気にして”いるんでしょ?そのうち誰も見に来なくなったりして(笑)
私・・・余計なこと云うなァ! 兎に角、興味津々、オモシロ、ワクワク、ドキドキの連続ですから。
B氏・・・そんなに喜んで、興味本位に採り上げるテーマでは無いとおもうけどねェ。一人の生命が奪われた悲惨な事件なんだから。
私・・・そうです。悲惨で残虐で悲しい出来事でした。失礼致しました。
B氏・・・それで、どこいら辺から分け入って行きますか?
私・・・“事件は現場で起きている!”の台詞に忠実に、現場の状況が先ず第一です。轢断死体がすべてを語っているのです。
B氏・・・事件で死者が出ると、検死が行われるけど、その結果は「死後轢断」だと前回も云っていたけど、自殺説では検死結果についてはどう云う解釈なの?
私・・・そこなんです。司法解剖は東大の法医学教室の古畑博士が立ち会い、実際に解剖したのが桑島博士で、この鑑定結果が世に言う「古畑鑑定」なわけ。
それに対して、慶應医学部の中舘教授が古畑鑑定に疑問を呈し「生体轢断」を主張た。
B氏・・・慶應と東大の争いなわけだ。
私・・・東京を東と西に分けて、東の事件は東大、西は慶應が検死を担当していた。
B氏・・・これって、「旧帝大トップ」東大医学部と、「私学の名門」慶應医学部との“白い巨頭”どうしの、面子を賭けた争いだね。
私・・・そんな事だと思うよ、たぶん東大が「生体轢断」だったら、慶應は「死後轢断」を主張したはず。鑑定は100%完璧な事はないし、常に数パーセントの疑問点は残るから。それに、中舘教授は書類を見ての見解だから。
【松本清張著「日本の黒い霧」から】
B氏・・・まぁ、確かに、ふつうは、実際に死体を解剖した方の見解が正しい可能性は高いけど。
私・・・それで、自殺説を採る側は、現場検証で遺体を検分した東京都監察医務院の八十島信之助監察医の主張を重視しているのです。
B氏・・・その監察医の人は何て云っているの?
私・・・それが、現場の死体の状況から「自殺」と判断していた。あくまでも、現場に散乱していた死体の、目視しによる外観判断での見解だけど。
B氏・・・専門家である監察医が、事件直後の現場状況から判断した見解は、かなり確度が高く信用できるんじゃないの。
私・・・そう、それに彼は、それまでの3年間で100体ほどの轢死体の検死経験があり、かなりのベテランなのです。
B氏・・・それじゃ~、もう、自殺に決まりでしょう。
私・・・そう思うでしょう。でも、違うのです。単に、線路上に散らばった遺体の状況から、自殺を決めつけるのは科学的な態度ではありません。
たぶん、過去、彼が見てきた礫死体は、事故死か自殺です。他の場所で殺害し、死体を列車に轢かせるような、そんな手の込んだ殺害方法は、当時でも、現在でも有りません。
ですから、彼の100体の検死経験は、何の意味も無いのです。死んでいたか、生きていたかは、死体の散乱状況を単に目視して判る筈がないのです。
B氏・・・そういえば、そんな殺害方法の事件はあまり聞いた事がないね。
私・・・そう言う事です。彼が50体の死後轢断と、50体の生体轢断の現場に立ち会っていた経験から判断したなら、彼の見解を受け入れ自殺説に転向します。
B氏・・・うん。他殺説が有利なような、そんな気がしてきました。
私・・・それでも、まだ、生体轢断でも出血の少ない例があるとか、生体反応の無い場合もあるとか、いろいろ云うのですが、あくまで、そんな例が、「偶」にはあるレベルなのです。
兎に角、死後轢断よりも、生体轢断の「事故例」が圧倒的に多くあるわけですから、いろいろ、その中から自殺説に有利な症例を選び出し、反論をしてくるのです。
反論するならば、他の「死後轢断」の遺体状況から、下山事件と異なる症例を上げ生体轢断の正しさを証明してほしいと思います。
B氏・・・それは、そうだね。
私・・・どうです。他殺説が正しいと思えてきたでしょう。
この続きは、また明日。
私・・・熟慮に熟慮を重ねた末に、下山事件の闇に分け入る決意を固めました。実は下山事件を採り上げてからは、アクセス数が20~30%ダウンしているのです。
それも、最新の下山事件関連のページのアクセス数の20パーセント以下で、過去のページの方が多く読まれているのです。これまで、最新と過去では6:4の比率でした。
世間では、もう、この事件への関心は無いようです。でも、しかし、私は、とても気になるのです。アクセス数は気にせず断固として、続ける決意であります。
まぁ、そんなに息張る事もないですがねェ。兎に角、分け入って行きたいと思う次第です。
B氏・・・でも、ホントはアクセス数は“かなり気にして”いるんでしょ?そのうち誰も見に来なくなったりして(笑)
私・・・余計なこと云うなァ! 兎に角、興味津々、オモシロ、ワクワク、ドキドキの連続ですから。
B氏・・・そんなに喜んで、興味本位に採り上げるテーマでは無いとおもうけどねェ。一人の生命が奪われた悲惨な事件なんだから。
私・・・そうです。悲惨で残虐で悲しい出来事でした。失礼致しました。
B氏・・・それで、どこいら辺から分け入って行きますか?
私・・・“事件は現場で起きている!”の台詞に忠実に、現場の状況が先ず第一です。轢断死体がすべてを語っているのです。
B氏・・・事件で死者が出ると、検死が行われるけど、その結果は「死後轢断」だと前回も云っていたけど、自殺説では検死結果についてはどう云う解釈なの?
私・・・そこなんです。司法解剖は東大の法医学教室の古畑博士が立ち会い、実際に解剖したのが桑島博士で、この鑑定結果が世に言う「古畑鑑定」なわけ。
それに対して、慶應医学部の中舘教授が古畑鑑定に疑問を呈し「生体轢断」を主張た。
B氏・・・慶應と東大の争いなわけだ。
私・・・東京を東と西に分けて、東の事件は東大、西は慶應が検死を担当していた。
B氏・・・これって、「旧帝大トップ」東大医学部と、「私学の名門」慶應医学部との“白い巨頭”どうしの、面子を賭けた争いだね。
私・・・そんな事だと思うよ、たぶん東大が「生体轢断」だったら、慶應は「死後轢断」を主張したはず。鑑定は100%完璧な事はないし、常に数パーセントの疑問点は残るから。それに、中舘教授は書類を見ての見解だから。
【松本清張著「日本の黒い霧」から】
B氏・・・まぁ、確かに、ふつうは、実際に死体を解剖した方の見解が正しい可能性は高いけど。
私・・・それで、自殺説を採る側は、現場検証で遺体を検分した東京都監察医務院の八十島信之助監察医の主張を重視しているのです。
B氏・・・その監察医の人は何て云っているの?
私・・・それが、現場の死体の状況から「自殺」と判断していた。あくまでも、現場に散乱していた死体の、目視しによる外観判断での見解だけど。
B氏・・・専門家である監察医が、事件直後の現場状況から判断した見解は、かなり確度が高く信用できるんじゃないの。
私・・・そう、それに彼は、それまでの3年間で100体ほどの轢死体の検死経験があり、かなりのベテランなのです。
B氏・・・それじゃ~、もう、自殺に決まりでしょう。
私・・・そう思うでしょう。でも、違うのです。単に、線路上に散らばった遺体の状況から、自殺を決めつけるのは科学的な態度ではありません。
たぶん、過去、彼が見てきた礫死体は、事故死か自殺です。他の場所で殺害し、死体を列車に轢かせるような、そんな手の込んだ殺害方法は、当時でも、現在でも有りません。
ですから、彼の100体の検死経験は、何の意味も無いのです。死んでいたか、生きていたかは、死体の散乱状況を単に目視して判る筈がないのです。
B氏・・・そういえば、そんな殺害方法の事件はあまり聞いた事がないね。
私・・・そう言う事です。彼が50体の死後轢断と、50体の生体轢断の現場に立ち会っていた経験から判断したなら、彼の見解を受け入れ自殺説に転向します。
B氏・・・うん。他殺説が有利なような、そんな気がしてきました。
私・・・それでも、まだ、生体轢断でも出血の少ない例があるとか、生体反応の無い場合もあるとか、いろいろ云うのですが、あくまで、そんな例が、「偶」にはあるレベルなのです。
兎に角、死後轢断よりも、生体轢断の「事故例」が圧倒的に多くあるわけですから、いろいろ、その中から自殺説に有利な症例を選び出し、反論をしてくるのです。
反論するならば、他の「死後轢断」の遺体状況から、下山事件と異なる症例を上げ生体轢断の正しさを証明してほしいと思います。
B氏・・・それは、そうだね。
私・・・どうです。他殺説が正しいと思えてきたでしょう。
この続きは、また明日。