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イングランド法における契約概念への疑問

実は、9月の初めより“ひょうご講座”の講演シリーズ“エコノリーガル・スタディーズ”を受講している。エコノリーガルとは、社会問題で経済学と法学の間で違った答えが出た場合の問題を扱い、経済合理性と、正義論のせめぎ合いであろうと考えられる。これは現代文明そのものへの問いのような気もする。 私自身は、この数年“環境”に関わっているが、そこでは遵法(順法)がきわめて重要な要素となる。工学系出身の私としては、その弱点克服のための一助として、受講している。 先週は“契約”についての考え方の講義だった。その内容は売買契約の事例に基づいて、イングランド法と日本法の法思想の相違についてであった。そこには一旦約束した契約でも自動解消できるというイングランド法のキリスト教的倫理性に反する考えだったのだ。キリスト教的倫理観が金科玉条と思える欧米人の間で、それが成立するのは驚きだった。 . . . 本文を読む
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