The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
第二者監査
これまで 内部監査や審査の重要性や意義について 所信をご説明しました。
じゃぁ 第二者監査(購買先への監査)について どう考えるのか、ということについて 述べなければならないか、と思います。
この行為は、私の気持ちとしては、少々 余計なことのような印象で 実はあまり触れたくないような部分です。
購買側からすれば 一生懸命にならざるを得ない部分では ありますが 供給側からすれば、経営状態の一部または全部を 見せろ、と言われているのに等しい訳ですから、本当に不愉快なことです。ビジネス・マナーに注意すべきでしょう。資本関係があるのなら別ですが。
樹研工業の松浦社長ではありませんが、ホットイテくれ!It‘s my own business!:Mind only your business!です。
ある審査員が “この第二者監査で M&Aの内偵をやっている場合もある”というようなことを 言っていたことがあります。具体的な内容ではなかったので 詳細は分からないのですが、“あり得べし!”と 思った次第です。
ISO9000では “02.品質マネジメントの原則 h)供給者との互恵関係:組織及びその供給者は独立しており、両者の互恵関係は両者の価値創造能力を高める。”と言っています。
お互いの 尊重が無ければ 最終的に良い製品はできない。良い製品は 両者の真摯な対応により可能となると言っているのだと思います。どのようなシチュエーションにあるのかは 一旦さて置き 第一線の担当者は 少なくとも お互いを「社会的市民」として認め合い、「個人」を尊重する姿勢が大切であると思います。常識的マナーが必要に思います。
まして、大企業が 資本関係の無い中小企業に対して 第二者監査にかこつけて、財務内容の開示まで求めるのはマナー違反ですね。どうして、こういう事態が 起きるのか理解できません。大企業には 変な“ISOオタク”がモンスターとして育っているとしか思えない現状です。その大企業が 赤字なら、何をか況やデス。
マナーに反しないやり方で 自分たちに供給される製品の品質保証の確信を どうやって得るのか が問題です。
①品質マネジメントシステムの概要の理解(品質マニュアル:品質保証体系図レベルの理解)
②当該製品の識別と出荷検査の手順の確認と理解
③上記を通じて製品に関する要求事項の確認と相互理解
一般的には この程度に 留めるべきだと思います。このレベルであれば 技術的ノウハウなどに触れることなく監査可能だと思います。ここで、重要なことは“知り得たことを第三者に 口外しない”ことであるのは当然のマナーです。
先方がISO9001認証を得ていれば ISO9001に沿った質問と理解も可能でしょう。この場合 自分たちが解釈に苦しんだ部分を 相手がどう解釈して実行しているのか、参考にすることもできるのではないかと思います。まぁ 逆に 妙に安心してしまうような場合もあるでしょうが・・・・。それから 少々踏み込んだ見方として“内部監査”、“マネジメントレビュー”の実施状況を 見るのも良いでしょう。但し、相手が エクセレントであればあるほど、この部分で 内部極秘事項の議論が 戦わされていることが多いでしょう。つまり 組織自身の要求事項に関連する議論が予想されます。ですので、余り踏み込むのはマナー上問題があるかも知れません。(正直 私はISO/TS16949の場合は 知りませんが、一般的には嫌われるでしょうネ。)
厄介なのはクレームの場合です。技術的ノウハウに触れる場面もありますが、この場合は、上記2点に付随して、先方のクレーム対策書に書かれた内容の実行状況を 現場に出向いて 視察する、といった程度で確認してはどうでしょうか。
先方が 自発的に開示してくれる場合は それを理解し、実施状況を確認すれば良いことになるのは 言うまでもないでしょう。
技術的な詳細部分は 開示し難い部分もあるでしょうが、手順の疑問点や 一般原理的部分の疑問には 答えていただける部分が多いと思います。そのような 疑問の解消ができれば、お互いを深く理解し、信頼する契機になると思います。この相互信頼の基礎ができれば 第二者監査の 目的は達せられたと思うべきでしょう。
じゃぁ 第二者監査(購買先への監査)について どう考えるのか、ということについて 述べなければならないか、と思います。
この行為は、私の気持ちとしては、少々 余計なことのような印象で 実はあまり触れたくないような部分です。
購買側からすれば 一生懸命にならざるを得ない部分では ありますが 供給側からすれば、経営状態の一部または全部を 見せろ、と言われているのに等しい訳ですから、本当に不愉快なことです。ビジネス・マナーに注意すべきでしょう。資本関係があるのなら別ですが。
樹研工業の松浦社長ではありませんが、ホットイテくれ!It‘s my own business!:Mind only your business!です。
ある審査員が “この第二者監査で M&Aの内偵をやっている場合もある”というようなことを 言っていたことがあります。具体的な内容ではなかったので 詳細は分からないのですが、“あり得べし!”と 思った次第です。
ISO9000では “02.品質マネジメントの原則 h)供給者との互恵関係:組織及びその供給者は独立しており、両者の互恵関係は両者の価値創造能力を高める。”と言っています。
お互いの 尊重が無ければ 最終的に良い製品はできない。良い製品は 両者の真摯な対応により可能となると言っているのだと思います。どのようなシチュエーションにあるのかは 一旦さて置き 第一線の担当者は 少なくとも お互いを「社会的市民」として認め合い、「個人」を尊重する姿勢が大切であると思います。常識的マナーが必要に思います。
まして、大企業が 資本関係の無い中小企業に対して 第二者監査にかこつけて、財務内容の開示まで求めるのはマナー違反ですね。どうして、こういう事態が 起きるのか理解できません。大企業には 変な“ISOオタク”がモンスターとして育っているとしか思えない現状です。その大企業が 赤字なら、何をか況やデス。
マナーに反しないやり方で 自分たちに供給される製品の品質保証の確信を どうやって得るのか が問題です。
①品質マネジメントシステムの概要の理解(品質マニュアル:品質保証体系図レベルの理解)
②当該製品の識別と出荷検査の手順の確認と理解
③上記を通じて製品に関する要求事項の確認と相互理解
一般的には この程度に 留めるべきだと思います。このレベルであれば 技術的ノウハウなどに触れることなく監査可能だと思います。ここで、重要なことは“知り得たことを第三者に 口外しない”ことであるのは当然のマナーです。
先方がISO9001認証を得ていれば ISO9001に沿った質問と理解も可能でしょう。この場合 自分たちが解釈に苦しんだ部分を 相手がどう解釈して実行しているのか、参考にすることもできるのではないかと思います。まぁ 逆に 妙に安心してしまうような場合もあるでしょうが・・・・。それから 少々踏み込んだ見方として“内部監査”、“マネジメントレビュー”の実施状況を 見るのも良いでしょう。但し、相手が エクセレントであればあるほど、この部分で 内部極秘事項の議論が 戦わされていることが多いでしょう。つまり 組織自身の要求事項に関連する議論が予想されます。ですので、余り踏み込むのはマナー上問題があるかも知れません。(正直 私はISO/TS16949の場合は 知りませんが、一般的には嫌われるでしょうネ。)
厄介なのはクレームの場合です。技術的ノウハウに触れる場面もありますが、この場合は、上記2点に付随して、先方のクレーム対策書に書かれた内容の実行状況を 現場に出向いて 視察する、といった程度で確認してはどうでしょうか。
先方が 自発的に開示してくれる場合は それを理解し、実施状況を確認すれば良いことになるのは 言うまでもないでしょう。
技術的な詳細部分は 開示し難い部分もあるでしょうが、手順の疑問点や 一般原理的部分の疑問には 答えていただける部分が多いと思います。そのような 疑問の解消ができれば、お互いを深く理解し、信頼する契機になると思います。この相互信頼の基礎ができれば 第二者監査の 目的は達せられたと思うべきでしょう。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

« スピード | 第二者監査と... » |
コメント |
コメントはありません。 |
![]() |
コメントを投稿する |