誰の責任と権限か？

顧客先から　情報管理（セキュリティ）の状態を　問い合わせるアンケートへの回答が　求められて来ました。
さて、そのような体制にない　この会社の面々・・・・どうすることやら。

そのアンケートの内容は営業の担当者から、総務部に引き継がれ　総務部のみでは業務領域を越える部分がありましたので、関係者を集めて　回答内容を検討協議しました。

この検討会には　主催の総務部から部長、課長、当該顧客へ製品を製造・出荷している製造部の課長、それから品質保証部の部長、システム部の部長と課長が出席していましたが、なぜか営業部からは　担当者もその上位者も　来ていませんでした。
どうやら、営業担当者自身は　聞かれている内容も理解できないし、自分の意見も特に無いし、その上位者の課長も　同じ状態だったのです。ところが、検討会に指名された社内メンバーの様子を見れば　自分たちが居なくても　きちんとした回答が　用意されるものと安心していたようです。
その会議では、一応　そのアンケートは逐次検討され、適切と思われるベスト回答が　出来上がりました。

そして　総務課長は　その検討結果をまとめて、会長、社長や取締役の出席する経営会議に　審議事項として上程したそうです。
すると　社長から　その営業の欠席した担当者の意見を入れた回答案を作成した上で、再度　経営会議審議としようと　いう指示が出たそうです。その経営会議には　営業本部長たる取締役が　居たにもかかわらず　その取締役の意向も聞かずに、そういう決定が下されたそうです。

さて、この会社での　顧客への回答内容の決定権限は　営業のヒラの担当者が　持っているのでしょうか？
部長さん、課長さん、それに　営業本部長、皆さん面目丸潰れですね。
こういう指示は　課題解決の先延ばしでしかないですね。この会社の　数年前からのスローガンは“チャレンジ・アンド・スピード”でしたが・・・・・。