新型コロナウイルスは変異周期が速いことが特徴ですが、
2022年春に登場したオミクロン株が長らく流行の主役として君臨してきました。
しかし2023年に入り、XBB株がじわじわと増えてきて、
現在は流行の中心になってきています。
この流れに伴い、
「現行のオミクロン株ワクチンは有効なのか?」
という素朴な疑問が生まれ、
とうとうこの秋にXBB株対応ワクチンへ変更されることが発表されました。
もちろん、従来のワクチンが無効ということではないのですが…
ちなみに、7月に予定している私の5回目のワクチン接種はオミクロン株対応ワクチンです。
以上のことを扱った記事を紹介します;
▢ XBB.1対応コロナワクチン、2023年秋接種から導入へ/厚労省
(ケアネット:2023/06/20)より抜粋;
厚生労働省は6月16日に厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会を開催し、2023年度秋冬の接種に使用する新型コロナワクチンについて、XBB.1系統を含有する1価ワクチンを用いることが妥当であるという方針を示した。現在の主流であるオミクロン株XBB.1系統に対して、現行のBA.4/5対応2価ワクチンでは中和抗体価の上昇が低く、移行しつつある主流流行株に対してより高い中和抗体価を誘導するためには、最も抗原性が一致したワクチンを選択することが適切であるという。
6月16日に国立感染症研究所が公表した、民間検査機関の検体に基づくゲノムサーベイランスによる系統別検出状況によると、
6月16日に国立感染症研究所が公表した、民間検査機関の検体に基づくゲノムサーベイランスによる系統別検出状況によると、
XBB.1.16(25.13%)
XBB.1.9.1(7.04%)
FL.4(XBB.1.9.1の下位系統、5.53%)
といった、いずれもXBB.1系統が上位3位を占めている。今秋以降もXBB系統の流行が続くことが想定され、XBB.1系統内におけるさまざまな変異体の抗原性の差は小さいことがこれまでの調査で確認されていることから、本会議ではXBB.1系統を含むワクチンを用いることが妥当とされた。
また、従来株成分の必要性については、免疫刷り込み現象を理由として従来株成分を排除すべき状況ではないものの、現時点では、今後にわたり、従来株を含める必要性はないため、新たなワクチンはXBB.1系統に対する1価でよいという見解が示されている。なお、今年度春開始の重症化リスクが高い者に対する接種では、重症化予防の観点から現在入手可能な既存の2価ワクチンを用いて引き続き実施される。
XBB.1系統を含むワクチンに関する知見は限られているが、製薬企業から提出されたマウスを用いた非臨床試験によると、XBB.1.5の成分を含む1価ワクチンは、追加接種として、既存の2価ワクチンと比較して、XBB.1.5に対する中和抗体価が約4倍高かったという。
今後のコロナワクチン接種についてXBB系統の使用を推奨する動きは、世界保健機関(WHO)や、欧州医薬品庁(EMA)/欧州疾病予防管理センター(ECDC)、米国食品医薬品局(FDA)が、5月から6月にかけて相次いで出した声明にも同様にみられる。
また、従来株成分の必要性については、免疫刷り込み現象を理由として従来株成分を排除すべき状況ではないものの、現時点では、今後にわたり、従来株を含める必要性はないため、新たなワクチンはXBB.1系統に対する1価でよいという見解が示されている。なお、今年度春開始の重症化リスクが高い者に対する接種では、重症化予防の観点から現在入手可能な既存の2価ワクチンを用いて引き続き実施される。
XBB.1系統を含むワクチンに関する知見は限られているが、製薬企業から提出されたマウスを用いた非臨床試験によると、XBB.1.5の成分を含む1価ワクチンは、追加接種として、既存の2価ワクチンと比較して、XBB.1.5に対する中和抗体価が約4倍高かったという。
今後のコロナワクチン接種についてXBB系統の使用を推奨する動きは、世界保健機関(WHO)や、欧州医薬品庁(EMA)/欧州疾病予防管理センター(ECDC)、米国食品医薬品局(FDA)が、5月から6月にかけて相次いで出した声明にも同様にみられる。
まあ、その時に供給されるワクチンを粛々と接種し続けることが、自分と家族を守る最短距離であることに変わりはありません。