小児アレルギー科医の視線

医療・医学関連本の感想やネット情報を書き留めました(本棚2)。

「子育てハッピーアドバイスー知っててよかった小児科の巻ー」

2009年07月05日 20時06分54秒 | 小児医療
吉崎達郎、明橋大二著、1万年堂出版、2009年発行。
大ヒットシリーズ「子育てハッピーアドバイス」シリーズ最新刊で、待っていました小児科の巻。
マンガをまじえて平易な文章で子どもの病気について説明する内容です。
今までの著者は児童精神科医の明橋先生単独でしたが、今回は小児科医の吉崎先生が共著者となっています。

ほんと、感心するほどこのシリーズは読みやすい。
そして、お母さんたちが知りたいことをピンポイントでバッチリ解説。
「子育てハッピーアドバイス」シリーズのヒットの後、雨後の竹の子のように類似本が出回りましたがオリジナルを超えるものは皆無でした。

数年前に「よくわかる、子どもの医学」(金子光延著、集英社新書)が出版され、「自分が毎日説明している内容そのものだなあ」と感じましたが新書版なので子育て中のお母さんが読むにはちょっと敷居が高い(時間がかかるという意味で)、今回のこの本はそれをさらにかみ砕いたもので一晩で読み終わる程度のボリュームです。
両方読むと、現在の若手(40歳代まで)小児科医のスタンダードな診療が理解できると思います。

風邪=抗生物質で治療は×。
解熱剤を1日3回使うのは×。
嘔吐すればすぐ点滴も×。
などなど。

早速待合室用に3冊購入しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする