かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

いつも我が県だけ注意報や警報が出にくい気がするのです。

2007-05-10 23:14:27 | Weblog
 今日は一日凄い風が吹き荒れました。バイクで走っている時に横風を喰らうと、ぐらっと傾いたり進路を捻じ曲げられてしまうほどの強い風でしたが、気象庁の発表を見ておりますと、我が奈良県だけ暴風警報はもちろん、強風注意報すら発令されておりません。念のため、気象庁のサイトまで確認に行きましたら、他の府県は軒並み黄色に塗りつぶされ、強風注意報が発令されており、東海地方では警報まで出ていることが見て取れましたが、奈良県だけは色が付いておりませんでした。ひょっとするとあの程度の風では注意報を発令することすらできないくらい「ゆるい」風だったということなのでしょうか。前々から気になっていたのですが、たとえば台風が接近してきているときや積乱雲が発達して雷を伴う夕立がやってきそうなときに、注意報や警報が出るのが、どうも近県と比較して遅いような気がするのです。それも、大雨や大風が無いわけではなく、結構激しく降ったり吹いたりし、その荒れ模様の天気がようやく峠を越したころに、思い出したように注意報や警報が出ることがあります。ですから私などは、天気予報で警報が出たからそろそろ天気も回復するな、と言うような見方すらしております。始めのころは、この気象情報の少なさに、さすが王城の地、気象災害も飛びぬけて少ないがゆえに、古代日本人達は国の礎をこの地に築いたのだろう、と考えておりましたが、しばしばそのようなことを経験してまいりますと、どうも違う、と言うような気になって参りました。ただ、私は別に、奈良地方気象台がさぼっている、とか、満足に予報もできないボンクラが揃っている、などと申す積もりは毛頭ありません。私は、この状況を鑑みるに、おそらく観測地点の問題が大きいのではなかろうか、という気がしております。奈良地方気象台は奈良市の北にあります。また、奈良県内にはアメダス(地域気象観測システム)が6箇所ありますが、ためしに今日一日の風の強さを一時間おきに調べてみますと、一番強いときでせいぜい風速10m以下しか記録されていません。つまり、それらの場所では、たとえば風などは何かにさえぎられるなどして私が道を走っているときに感じているような風が弱めに観測されていたりするのではないかと思われるのです。今のところ、アメダスにせよ奈良地方気象台にせよ、現場まで行って地形等を観察したわけではないのでこれは単なる推測に過ぎませんが、全く根拠の無い憶測ではなく、現に今年の正月明け早々に、近畿管区行政評価局という機関が大阪と京都のアメダス施設9箇所を抽出し、その設置状況等を調査した結果、気象観測に影響が懸念される問題施設が4箇所あると報告しています。奈良県についても本当に今の観測体制で大丈夫なのかどうか、一度真剣に精査してもらいたいと私などは思うのです。

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