かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

司法の徒と言う人種は、本気で世の中を良くしたいと思っているのか、私には相当疑問に思えます。

2007-05-28 22:48:57 | Weblog
 病み上がりの休み明けというのはなかなかつらいものがあります。妙に頭がふわふわして力が入らない感じですし、一方で鼻は相変わらずですから困ったものです。それでもいい加減仕事もしなくちゃなりませんし、ぼちぼち試運転しながら今週中には全てを復調したいものです。
 ただ、夜はそれなりによく寝られるのかして、昼間は眠いと言うことはありませんでした。また、最近非常に夢を多く観ます。昨晩も長編を3つ、観ることが出来ました。ただ、記憶に残っているのは一つだけなのですが、枕元にメモでもおいておけば確実に全て記録できるようになると自信を持っていえるくらい、鮮明で具体的な物語性のある夢でした。毎晩この調子ならまた明晰夢を見る訓練をしてみたりするのも面白そうな気がします。なんにせよ、夜もまた楽しいというのは良いことです。

 さて、夕刊を見ておりましたら、妙な記事が載っておりました。昨年の5月に大阪にて酒気帯び運転で追突事故を起こし、そのまま逃亡して5時間半後警察に出頭してきた男をめぐる裁判の話なのですが、その記事を読むにどうもヘンに思えるのです。事故は午前2時に起こしているのですが、男は21時から約3時間知人とビール中瓶を5、6本飲んでいたんだそうです。それが、事故後2ヶ月以上たってからの取調べで、もっと飲んだはずだと責められて都合7本と供述することになった、のだそうです。弁護側は捜査官による誘導だとしているとのことなのですが、それよりも、裁判での最大の争点が、一体男がどれだけ飲酒していたか、と言うことになっているのが、私にはどうもふに落ちないのです。
 酒気帯びと言うのは、当然体内にアルコールが分解されずに残っている状態を言うのでしょうけど、被告のように相当時間経過して事故当時の血中アルコール量が判らないようになってから出頭してくる事例に対応するために、ウィドマーク法なる計算式があるんだそうです。飲酒量や飲酒後時間、体重に、アルコール濃度減少係数なる数字を掛け合わせて算出するのだそうですが、それによると、二人で7本を飲んだとして、半分の3.5本だと基準値以下となるんだとか。それを検察側は、二人で飲んだのは4,5本で、その後知人が寝込み、残り2本は一人で飲んだから基準値以上だ、と主張し、弁護側は、それは勝手な憶測、厳密に計算法を適用して被告は無罪だ、と主張している・・・。
 私が思うに、血中アルコール濃度がどうだろうがビール何本飲んでいようが、そもそも飲んだその後に車に乗ってあまつさえ事故を起こして逃げる、というような人間は、誰がなんと言おうと有罪に決まっているんじゃないのでしょうか? 飲んだ本数などと言うような瑣末事を問うために法律はあるんでしょうか? 私はそうじゃないと思うのですが、このような行為を罪に問えない裁判などに、いったい何の意味があると言うのか、真剣に問うて見たい気がします。世の中これだけ飲酒運転に対する目が厳しくなっている中、基準値以下なら飲んでも大丈夫、と言わぬばかりなこのやり取りには、法律家と言う人種の救いようの無い杓子定規ぶりに、私には見えてしまうのです。法に則る事よりもまず考えるべき事があるんじゃないか、と私は切に思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする