かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

いくら偽モノ大国だからって、生命まで脅かされるのは、はっきり言って迷惑です。

2007-05-09 22:54:07 | Weblog
 昨日、今日と初夏と言うには少々暑すぎる日が続いています。外を出歩くと、お日様の苛烈さは8月のそれを思わせるものがあり、アスファルトの上だったりしたら照り返しがまた厳しいです。もっとも、この暑さも明日くらいまでとの気象庁のご託宣ですので、明日からは初夏らしいさわやかな気候に戻ってくれるのでしょう。折から、通勤途上で見かける田んぼには端の方の一画に水を入れ、苗代の準備が始まっていました。もう少ししたら本田の方も荒起こしされ、水が入るころには月が替わっていることでしょう。寒かったり暑かったり、と忙しかった今年の気候ですが、それとは別に着々と季節は進んでいます。

 さて、ネットニュースをみてましたら、パナマで、中国の偽医薬品を原因とする死亡事故が多発し、被害者は365人に達しているとの話が出ていました。また、3月にも中国産ペットフードに毒物が添加され、数百匹の犬や猫が謎の死を遂げたとのことです。そういえば、以前も塩と偽って多量摂取すると中毒死する危険のある亜硝酸塩が出回り、本物の塩を入手しにくくなっている、と言う報道も目にしました。いくら羊頭狗肉の言葉を持ち、さまざまな偽ブランド品が横行する国とは言え、堂々と命に関わる「偽モノ」がまかり通るこの国は、被害など認められないレベルの食品添加物に大騒ぎする我が国からすれば到底信じられないような状況にあるようです。我が国のマスコミは「中国企業のずさんな管理が原因」などとあたかも過失か何かのように取り繕っていますが、そもそも値段の安い、本物と良く似た毒物であることをハナから認識しながら、金儲けのために食品や医薬品に添加するのを躊躇しない姿勢には、「ずさんな管理」以前の問題があるように思います。その、平然と毒物を売りつける態度には、理解を絶した非人間的な怪物性を意識せざるを得ません。もちろん我が国にも、古くは森永砒素ミルクから、雪印乳業の集団食中毒まで、死人も出た食品関連事件はありますし、不注意から来る食中毒も毎年結構な数が出てきます。長距離バスとか遊園地の絶叫マシンとか、コスト削減の号令のもと、安全性が軽視されてそれが破綻する、と言うようなことも起こっていますし、モラル崩壊が言われて久しい時代でもあります。でも、さすがに「本物」を入手したくても手に入れるのが難しい、と言うような事態にはならないでしょう。
 それにしても、こうしてもれ聞こえてくるかの国の異常事態はまさに想像を絶します。水、土壌、空気の汚染が進み、砂漠化がとめどなく進行し、ちゃんとした食品や塩が入手できなくなっている、となると、貧しい農村部ではもう暴動発生までそう時間はかからないのではないでしょうか? 本当に北京五輪を無事開催できるのか。繰り返される歴史がまた、荒廃した中国大陸を舞台に近々展開されそうな、そんな気配が感じられたニュースでした。

コメント
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