今日も朝からほぼ快晴のお天気。夕方から雲が広がりだしましたが、まずまずの秋日和な一日でした。季節は順々に進んで、あちこちで盛りを迎えていた彼岸花も大分色あせてきました。多分週明けにはほとんどの花が散って、ひと時の絢爛豪華な催しを、また来年まで封印するのでしょう。と言うわけで、もう多分最後の一咲きと思われる、職場近くの彼岸花の群落を一枚、上げておきましょう。
さて、科学の表彰と言うとやはりノーベル賞が日本では一番評価され、科学者の勲章のように取りざたされますが、内容的にはそれに匹敵する、あるいは見方によっては凌駕さえしているかもしれない、という研究を積極的に評価する面白い賞がアメリカにはあります。イグ・ノーベル賞というやつで、楽しく、意義深く、独創的な研究が贈呈対象になるものです。過去カラオケの発明とかが受賞していますが、今年は北海道大学の中垣俊之准教授ら6人が受賞したとの報道がありました。内容は、南方熊楠の研究テーマとして知られる粘菌という単細胞生物が、迷路を最短ルートで解く能力がある、ということを発見した、ということで、「認知科学賞」と言う分野の賞を得たのだそうです。最近は昔のように理学部、とか工学部、とか言うような分類ではないものが増えてきていますが、この先生も北大の創成科学研究機構・流動研究部門 未踏系、なる、一体何を研究するのかよく判らない言葉が連なるセクションのメンバーで、所属は電子科学研究所 電子機能素子部門 と、こちらはまだなんとなくイメージの沸くところであります。なんで電子科学で粘菌なのか、というと、脳も神経もない粘菌が、迷路の解答でどうしてそんな驚異的な計算能力を発揮するのか、その方法を解き明かし、学ぶことで、最終的には現代社会のインフラ基盤である通信網・道路網・上下水道網などのネットワークの新しいデザインへ応用を図ろう、と言うもの。これなら、なんとなく粘菌を研究する理由も理解できます。報道記事では今ひとつ内容不明なので、たとえば北大のサイトhttp://www.cris.hokudai.ac.jp/cris/sousei/main/kenkyu/ryudo/nakagaki.html
などにもう少し詳しい解説が載っていたりしますが、なんにせよ、日本が世界に誇る先駆的研究の蓄積のうえに、また新たな知見が積みあがっていく、そして、それをちゃんと評価してくれる人たちがいる、と言うのは、実に心強いものがあります。まずはその栄冠に惜しみない拍手を贈り、更なる研究の進展を見せてもらいたいと思います。
それにしても、日本人がノーベル賞受賞なら新聞も1面トップ、場合によっては号外が出たりもするのに、イグ・ノーベル賞だと夕刊の中の方、というのはいかがなものでしょう? まあ取り上げられるようになっているだけマシ、と言う見方も出来るのですが、理系の落ち込みを嘆くのなら、まずは率先してこういう面白い記事を大きく取り上げていかないでどうするのでしょう?
さて、科学の表彰と言うとやはりノーベル賞が日本では一番評価され、科学者の勲章のように取りざたされますが、内容的にはそれに匹敵する、あるいは見方によっては凌駕さえしているかもしれない、という研究を積極的に評価する面白い賞がアメリカにはあります。イグ・ノーベル賞というやつで、楽しく、意義深く、独創的な研究が贈呈対象になるものです。過去カラオケの発明とかが受賞していますが、今年は北海道大学の中垣俊之准教授ら6人が受賞したとの報道がありました。内容は、南方熊楠の研究テーマとして知られる粘菌という単細胞生物が、迷路を最短ルートで解く能力がある、ということを発見した、ということで、「認知科学賞」と言う分野の賞を得たのだそうです。最近は昔のように理学部、とか工学部、とか言うような分類ではないものが増えてきていますが、この先生も北大の創成科学研究機構・流動研究部門 未踏系、なる、一体何を研究するのかよく判らない言葉が連なるセクションのメンバーで、所属は電子科学研究所 電子機能素子部門 と、こちらはまだなんとなくイメージの沸くところであります。なんで電子科学で粘菌なのか、というと、脳も神経もない粘菌が、迷路の解答でどうしてそんな驚異的な計算能力を発揮するのか、その方法を解き明かし、学ぶことで、最終的には現代社会のインフラ基盤である通信網・道路網・上下水道網などのネットワークの新しいデザインへ応用を図ろう、と言うもの。これなら、なんとなく粘菌を研究する理由も理解できます。報道記事では今ひとつ内容不明なので、たとえば北大のサイトhttp://www.cris.hokudai.ac.jp/cris/sousei/main/kenkyu/ryudo/nakagaki.html
などにもう少し詳しい解説が載っていたりしますが、なんにせよ、日本が世界に誇る先駆的研究の蓄積のうえに、また新たな知見が積みあがっていく、そして、それをちゃんと評価してくれる人たちがいる、と言うのは、実に心強いものがあります。まずはその栄冠に惜しみない拍手を贈り、更なる研究の進展を見せてもらいたいと思います。
それにしても、日本人がノーベル賞受賞なら新聞も1面トップ、場合によっては号外が出たりもするのに、イグ・ノーベル賞だと夕刊の中の方、というのはいかがなものでしょう? まあ取り上げられるようになっているだけマシ、と言う見方も出来るのですが、理系の落ち込みを嘆くのなら、まずは率先してこういう面白い記事を大きく取り上げていかないでどうするのでしょう?