今朝の奈良市の最低気温はー1.6℃、昼の最高気温は11.6℃、五條市の今朝の最低気温はー4.7℃、昼の最高気温は11℃でした。今朝の冷え込みは強烈でした。厳寒年でもそう何度も無い冷え込みに、文字通り震える朝を迎えましたが、暖冬と言いつつも下がる時は下がるというわけですね。そのためか朝計る血圧の数字が跳ね上がって驚かされます。これまで比較的安定していたのに上下とも一気に15くらい上がるのですから困ったものです。今冬は暖冬のせいか朝の血圧が意外なほど低く推移していたのですが、これから春まで多分何回かこの様に下がる朝もあるでしょうから、注意しておく必要がありそうです。一方、日中は快晴の青空に恵まれ、気温もぐっと上がりました。日没近くになって雲が増えて来て日差しは途絶えましたが、明日の雨を控え、分厚い雲が空を覆ってくるはずなので、明朝の冷え込みは随分と緩和されることでしょう。
さて、正月早々襲ってきた石川県能登半島の地震、ニュースでその後の状況がやっていたので見てみましたが、まさに言葉を失う凄まじいことだったことに、改めて衝撃を受けました。輪島市の黒島漁港という場所が映されていましたが、小さいとはいえ海に面して漁船が出入りしていた港からすっかり海水が失せ、かつて海底だった部分がくろぐろとした姿を空気にさらしています。そして、波除のための沖合の堤防が海底ごと持ち上げられてしまっています。テレビの記者は、この場所に港を作り直すのは生半可の作業ではできない、とコメントしていましたが、多分無理なんじゃないかと観ていて感じました。この黒島漁港をはじめ、能登半島沿岸約90kmが隆起していて、輪島市では最大約4mも高くなっています。専門家としてコメントしていた産総研 地質調査総合センターの宍倉グループ長は、「能登半島が過去6千年で3回は海底が隆起する大規模地震が発生しており、今回のそれもまさに千、二千年に一回の出来事」、「一度大きく隆起するとそのまま残される可能性が非常に高い」として、この龍騎状態を前提とした今後の対策の検討が必要なことを述べており、となると例えば黒島漁港を回復させようと思ったら、遠ざかってしまった沖合まで硬い岩盤を4m掘り下げて港を作り直す必要があるかもしれませんが、とても現実的とは思えません。かつて被災した大昔の漁民なら、恐らくは使っていた入江を捨てて新たな海岸線を探し、使いやすいところへ移動したのでしょう。そんな風に、今新たに新黒島漁港の候補地を新しい海岸線から求めて、開発して使えるようにできるのでしょうか。政府や県市の相当なテコ入れが必要そうですが、さて。