今朝の奈良市の最低気温はー2.1℃、昼の最高気温は6.2℃、五條市の今朝の最低気温はー0.2℃、昼の最高気温は5.8℃でした。昨日からの冷え込みで今朝はどれだけ下がるのかと興味津々でしたが、意外なほど高めの気温、特に五條市の気温は、全く予想外の高さとなりました。まあそうは言っても寒いのは寒いのですが。昼間は殆ど日差しがなく、時折雪が舞う生憎の天気で、気温以上に寒い一日でした。明日も曇り空は続行のようですが、気温は少しずつ上ってくる見込みで、月末以降はこの時期とは思えない高温にまたなってくる見込みのようです。温かいのはありがたいですが、杉花粉も早く飛んでいるらしいですし、私は今日ようやく目がしょぼしょぼして痒いという感覚を覚えましたが、これから本格的な飛散が始まるのでしょう。どうやらまた、実に厄介な季節がやって来ようとしています。
さて、JAXAの月探査機「SLIM」が着陸時に分離した小型ロボット「SORA―Q」から撮影された映像が公表されました。なんとこの写真が、月面に着陸して撮影した、日本初のロボットに成るのだそうです。そういえば「かぐや」は月周回衛星で月に着陸したわけではなかったな、というようなことを思い出しつつこの映像とニュース記事を観ていましたが、直径わずか8センチ、重さ250gの超小型ロボットが月面で問題なく稼働し、こうして映像を送ってくるのですから、実に大したものだとほとほと感心いたしました。その映像に写っているのは、着陸後何故か太陽光発電ができず、バッテリーの消耗を避けるため休止状態にある「SLIM」本体で、手前に灰白色の荒れた月面、背景に砂漠の砂丘のように見える右下がりな月の山脈? を配置した、エンジンを上にひっくり返っている黄色い本体でした。上下逆さまになっていたために、太陽光発電が阻害されていたということなのでしょうか。姿勢制御用のスラスタもまだ少し残っているという話も聞きますし、せっかくなのでできれば少しでも充電できたなら、倒立状態の解消に挑戦して欲しいところですが、少なくとも、JAXAが設定した、目的地への誤差100m以内の「ピンポイント着陸」の実証には成功しており、こうして小型ロボットも月面上で稼働できたのですから、この月面探査としては十分な成果が上がったと観て良いのでしょう。更に発電ができれば科学探査も可能になると期待されますし、まずは上々な結果を得られたというところですね。それにしても、これだけの映像を送ってくるロボット機能をこの大きさに収めたのが素晴らしいですが、その決めては、タカラトミーがおもちゃ設計・製造で培った小型化技術とソニーの映像技術だったようです。特にタカラトミーの小型化への貢献度は高く、球体の左右の一部が広がるように割れてそのまま外輪になって最大30度の坂も登坂可能な移動能力を発揮する様は、まさに合体・変形ロボなどのおもちゃ技術の勝利と言えそうです。実に日本らしく、かつ欧米や中国などではちょっとやそっとでは真似できそうにないすごい技術だと思います。