かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

佐賀県が大々的に売出し中の新品種イチゴが、2年も前に県職員の手で流出していたという衝撃的な話がありました。

2019-03-20 21:33:37 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温4℃、最高気温は20.9℃、五條市の最低気温は2℃、最高気温は19.6℃でした。奈良でもついに20℃超えです。やたら暖かい昼間だな、と思いましたが、そこまで気温が上がっていようとは思いませんでした。花粉もそこそこ多めに飛んでいますが、10日ほど前にピークを迎えた後は、かなり少ない数値になっています。暖冬の影響で短期間にどっと吹き出してしまったのでしょうか。それならこの後も安心なのですが。

 さて、佐賀県が今第第的に売出し中のイチゴ新品種「いちごさん」が、まだ品種登録されていない2年前の春頃、育種開発した県農業試験研究センターに勤務の60代の再任用職員の手により無断で持ち出され農家に流出、その農家から更に別の農家に流れ、増殖された苗が直売所で販売されてしまうという事件が発生していたことが佐賀県庁より公表されました。
 種苗法という農産物の新品種のための特許により、その苗を販売することはもちろん譲渡することも許されておりませんが、この職員は処分予定の苗を勝手に持ち出して知人の農家に渡すという犯罪行為を働いていました。これを受けて県では、苗の管理体制や知的財産の重要性に関する研修を徹底するなどの対策を強化すると発表、県農林水産部長から「ブランド確立に向けてさまざまな取り組みを進めている中で、誠に遺憾」などとするコメントが出ていますが、当の職員は18年3月に退職しており、「知人に栽培してもらい品質を見てみたかった。申し訳ない」との謝罪文を県に提出したとのことで、その処分などは特に発表されていないようです。
 もう既に退職しているから県として処分しようがない、ということなのでしょうか? 普通に犯罪行為だと思うので、告発して刑事事件として取り調べると良いと思うのですが。
 「いちごさん」自体は、個人的には正直なところそれほど美味しいイチゴとも思えないところもあるのですが、佐賀県が大々的なキャンペーンを張って積極的に売り込みをかけており、その名前の付け方もあって、県主導のブランド確立のやり方には少々注目しておりました。それがこの様な形で躓くのを見るとは、何とも締まらない話です。韓国に日本のイチゴなどが流出している例もあるように、農業の世界では知的財産がとかく軽視されがちでした。しかし、数十年前ならともかく、今や新品種は立派な知財です。それをないがしろにするような行為には、厳とした姿勢で取り締まっていただきたいものです。


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