今朝の奈良市の最低気温はー0.7℃、昼の最高気温は9.7℃、五條市の今朝の最低気温はー1.3℃、昼の最高気温は9.9℃でした。今朝は盛大に冷え込みましたが、五條市では昨夜20時から氷点下となり、昨日の最低気温は24時の−2.4℃、今日の最低気温は2:14の−2.8℃でした。更に日光がある程度届いてくる8時まで氷点下の気温が続いたので、まる12時間氷点下だったことになります。バケツなどで外に水を張った状態で置いていたらそれなりの厚さの氷が張ったでしょうし、カーブミラーや車のフロントガラスは盛大に凍りついていたことでしょう。その後はよく晴れて、昼に一時雲が出て陰った以外は、日没まで総じて良く日射が届きました。お陰で気温もそこそこ上がり、洗濯物もよく乾きました。明日からは週末まで良い天気が続くようで、過ごしやすい年末になる模様です。年賀状はじめ諸々の雑事も、それなりにこなしやすいことでしょう。
さて、昨夜20時50分頃、奈良県南部の山間地、下北山村を走る国道169号線のもうすぐ三重県との県境、というところで大規模な土砂崩れが発生。たまたま通りかかった車が巻き込まれましたが、53歳の男性運転手は軽傷で今朝4時過ぎに救出されました。その運転手の話では、自分の前におよそ3台の車が走っていたとのことで、まだ土砂の中にそれらの遭難車が埋まっている可能性があります。ただ、現場は崖から崩れ落ちてきた土砂約4千立方mが高さ5m幅20〜30mメートルに渡って道を塞いでおり、崩れた斜面の高さ40mほどのところには、改めて崩落してきかねない岩が露出しているとのことで、更に二次災害の恐れもあり朝には一旦捜索が中断されるなど、状況は難航しています。現場の崖はこの5月の雨で斜面が崩れたため県が防護柵を設置していましたが、今回の崩落はそんな防護柵程度では止めきれない規模であり、埋まっているかもしれない3台の車の乗員の安否が気遣われます。
このニュースを聞いたとき、このところまともに雨も降っていないのにどうして崩れたのかと不思議に思いましたが、解説によると、このところの激しい寒暖差で生じた土中水分の凍結融解が岩盤を劣化させ、崩落に繋がった可能性があるのだそうです。北海道ではよくある現象とのことでしたが、奈良の山の中でそれが起こりうるとは、寡聞にして知りませんでした。私個人は十津川方面はそれなりに行きますが下北山方面はあまり行ったことがなく、多分現場を通ったことは、子供がまだ小さかった頃に三重の方へ海水浴に行くのに1度通った位だと思います。現場の記憶は全くありませんが、このあたりは2千m級の山々が連なる修験道の聖地であり、崖と川に挟まれた細い道がくねくねと延々続き、酷道と呼ぶにふさわしい道路だったと記憶しています。最近は随分道路事情もましになって来たようですが、崩落の危険はいつの時代も変わらないことを改めて認識いたしました。
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