今朝の奈良市の最低気温は4.2℃、昼の最高気温は11.3℃、五條市の朝の最低気温は2.9℃、昼の最高気温は9.7℃でした。今日は曇り時々晴、というか、晴の時間はごくわずかでほとんど曇り空にところどころ青空が覗いていて、たまたまその雲の穴に太陽が通ったときの僅かな時間だけ日差しが届くというような天気でした。それでも日が差せば気温も上がり、日向の車の中などはまさにポカポカ陽気になりました。ただ、明日にかけて一つ寒波が下りてくるようで、関東では明日は大雪に注意だそうですし、こちらもそこそこ冷えて来そうな塩梅です。本格的に春を感じるのは来週以降になる模様です。まさにお彼岸が近づいて来て、ようやく冬が明けるということなのでしょうね。
さて、奈良県立美術館の観覧料が、長年外国人は無料だという告発(?)SNS投稿が、ちょっとした炎上騒ぎになっているようです。常設展示では大人400円、特別展示ではその都度料金が違うと思いますが、今開催中のは1200円とそれなりにするのですが、これらが全て外国人については無料になるのだとか。それも、いわゆるインバウンド需要の観光客だけでなく、長期滞在者や留学生も無料で観覧できるのだそうです。県立の他の施設でも同様で、私もよく行く橿原考古学研究所付属博物館などでも、外国人は無料で入場できるとのことでした。長らく奈良に住んでいてこれは全く知らなかったので大分驚きましたが、常設展については2008年から、特別展についても2014年から実施と結構以前から行われていたようです。その目的は、所管の県文化振興課によると「外国人観光客の誘致に力を入れていたから」とのこと。前知事の荒井さんが柿本さんの後継で知事に就任したのが2007年ですから、多分、任期中海外観光客の誘致を目的に様々な施策へ予算を注ぎ込んできた荒井知事の、最初期の取り組みなのでしょう。
まあ県の施策の一つではありましたし、それはそれでいい面もあったのかもしれないとは思うのですが、文化振興課によると、この制度の目的である「海外観光客の誘致」がこの施策で捗ったのかどうかについては、何ら数字が取られているわけでも分析がなされたわけでもなく、「把握していない」というたわけたことを回答されたようです。当時は知事肝いりのトップダウン施策だったのだとしても、その効果検証がなされず、ただ漫然と予算を注ぎ込み続けていたというのはさすがに所管課としてずさんに過ぎるんじゃないかと思いますし、県民への説明責任がなっていないと思いますが、課でも見直しを検討されるとのこと。遅きに失した気がしないでもないですが、知事も替わったことですし、こういう見直しはどんどん進められるのが良いと思います。
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