「お気に入りの本 その16」 はコレ。アクセル・ハッケ著、丘沢静也 訳、岩波書店 刊の 『クマの名前は日曜日』 です。挿絵は以前に画集を紹介したミヒャエル・ゾーヴァさんです。

簡単に書いてしまえば、誕生日のプレゼントにもらったテディ・ベア、 “日曜日” に対する少年のちょっと複雑な感情をつづった作品です。ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、多くの人が似たような感情を持ったことがあるんじゃないかな?
私自身、 “物” を純粋に “物” として捉えることができない人間です。特に長年愛用し続けた道具などに対しては、単なる “物” を超えた感情を持ってしまうことが少なくありません。そのような感情を持ってしまうことは、すなわち冷静で客観的な判断を阻害することになるわけで、私のような仕事をしている人間にとっては致命的な欠陥という他ありません。
私が自分から 「評論家」 や 「ジャーナリスト」 といった肩書きを名乗らない理由の一つは、自分自身にその資質が欠けているということを十分に承知しているからです。皆さん、私の意見なんか真面目に聞いたりしたら、とんでもない目に合いますよ (笑) 。
「物 (オブジェ) には生命はないが魂がある」 (エドガール・モラン著、渡辺淳 訳、 『映画』 、法政大学出版局 刊より)

簡単に書いてしまえば、誕生日のプレゼントにもらったテディ・ベア、 “日曜日” に対する少年のちょっと複雑な感情をつづった作品です。ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、多くの人が似たような感情を持ったことがあるんじゃないかな?
私自身、 “物” を純粋に “物” として捉えることができない人間です。特に長年愛用し続けた道具などに対しては、単なる “物” を超えた感情を持ってしまうことが少なくありません。そのような感情を持ってしまうことは、すなわち冷静で客観的な判断を阻害することになるわけで、私のような仕事をしている人間にとっては致命的な欠陥という他ありません。
私が自分から 「評論家」 や 「ジャーナリスト」 といった肩書きを名乗らない理由の一つは、自分自身にその資質が欠けているということを十分に承知しているからです。皆さん、私の意見なんか真面目に聞いたりしたら、とんでもない目に合いますよ (笑) 。
「物 (オブジェ) には生命はないが魂がある」 (エドガール・モラン著、渡辺淳 訳、 『映画』 、法政大学出版局 刊より)