半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

現在使用している火縄銃の話。 私の射撃用古式銃 その6

2011-04-02 10:00:00 | 前装銃射撃、古式銃
さて、今回は 「私の射撃用古式銃 その5」 の続きを書かせていただくことにしましょう。

M銃砲店で紹介された銃は、まさに私の理想通りの銃でした。もちろんB級の自動車ライターに過ぎない私にとってはかなり思い切った買い物ではありましたが、Mさんが私の懐具合を斟酌して格安の価格を提示してくださったことをも十分承知していたので、何とかお金の工面をつけて譲っていただくことにしました。2003年の春のことです。


特徴的な銃床の形状からも分かるとおり、田付流と呼ばれる流派で使用されていた物でした。







重量、バランス、引き金など、全て私の理想とする競技用火縄銃の条件をクリアしていました。正直な話、手にした瞬間に 「これなら勝てる」 と思えるような銃でした。


サイトはアタッチメントなどを装着することなしに、6時照準で50m先の公式標的のセンターに入ります。




口径は12.0mm。前装銃射撃の選手には小口径を好む方が多いですが、私的にはこの位の口径の方がピーキーさがなくて扱いやすいと思っています。




銃身の銘は “國友藤一郎” でした。




台 (銃床) のほうにも “國友天四郎” という台師の銘が入っていました。




カラクリは射撃競技には最適な二重ゼンマイ・カラクリ。




このようにして、引き金の重さを三段階に変えることができるようになっています。



この銃を使用するようになってから、私の長筒の成績は一気に向上することになり、国際大会でもさらに沢山のメダルをゲットすることができようになったのですが……同時に長筒で国内戦に参加することは止めにしました。その辺りの話に関しては、また別の機会に書かせていただくことにしましょう。
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